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一日一絵: 渓谷と緑の国・ルクセンブルグ回想して一枚の水彩画に。ちょっと描きすぎかな・・・

ルクセンブルグ2020_04_08

自然の渓谷を要塞にしたルクセンブルグの街を歩いて、もう何年になるだろうか。
ユースホステルの裏側から急坂を登り切ると、城砦の上に出る。
はるか下方にゆったりと流れるアルゼット川。
ひときわ高くそびえる塔はサン・ジャン教会か。
緑の遊歩道が、川に沿って延びている。

 この景色をもっと間近に見たいと思い、砲台のある岩盤の間の小路を辿った。
城砦の壁に張り付いた細い道を下って行くと、石の橋に出た。
めがね橋である。

 辿って来た道を振りかえり、視線を上げると先ほどの砦が天空のかなたにある。
岩がゴツゴツとむき出し、壁を作り、ところどころに砲台の穴が見える。
300年も前に、オーストリアの兵士によって造られたと言う。
名も知らぬ鳥が、その壁を横切って飛んでいった。

DSCN5173ルクセンブルグ

アルゼット川のほとりに建つサン・ジャン教会

DSCN5218ルクセンブルグ

自然の岩盤を利用して、砲台の穴が空いており、穴の中には砲塔も見える。

DSCN5263ルクセンブルグ

どの国にも、冒険好きな若者がいるものだ。
この青年は、幅30cm城壁から、2m程先の城壁に飛び移ろうとしていた。
一歩間違えば、100m下のアルゼット川に落ちるのは必須。
「日本の忍者だって、そんな危ないことはしないから、やめときなはれ」と注意すると、
「あなたは、ジャパニーズ・ニンジャの子孫か?」と尋ねてきた。
もちろん「違う」と答えておいた。

DSCN5201ノートルダム寺院

ノートルダム寺院の大きな扉を押すと、簡単に開いた。
厳かな紳士がこちらを見て、中に入るよう手招きする。
そしてここに座れと、椅子を指さす。
その日は日曜日だったので、ミサの最中であった。
ステンドグラスの前には、司祭が説教をしている。
聖歌隊の讃美歌が、後の方から聞こえてきた。
観念して、ミサに付き合ったが、説教の意味はさっぱりわからなかった。