ささやかなグループ展でも、見に来てくれる人あり・・・ありがたきかな。
川面に映るイチョウ並木をスケッチしている人がいた。
恐る恐る近づいて、そっと盗み見すると、これがまたうまい!
思わず言った。「おお、プロですね」
「わかりますか。プロだと見抜くあなたもすごいですよ。絵を描くのですか」
何かわからんが逆にほめられたような気がして、くすぐったい感じがした。
なかなかのほめ上手な画家のようだが、それにしてもプロともなるとプライドと自信にあふれているのに感心した。
そうでなければ、人に教えることはできないのかもしれない。
新聞社系の絵の講師をしており、公募展の審査員でもあるそうだ。
同好会の我がグループにも上手な人はいるが、さすがにプロにはかなわない。
それは当然のことではあるが、アマチュアとしてそれなりに頑張り、先日グループ展を終えた。
趣味としての絵だから、肩の力を抜いて楽しみながら描いてゆこう。
展示会では、どの部分をどのように直したらいいか、みんなの助言が非常に参考になる。
指摘されている部分は、上高地の田代池の絵では、真ん中の奥にある木の影が水面に映っていない・・・、尾瀬沼の左の森は団子みたいだ・・・、絵の動きがない・・・とか、言われてみなければわからない。
絵ばかりでなく、なにごとも客観的に見ないと全体がわからないのだろう。