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認知症の検査を受けて

昨日、認知症検査を受けました。
とうとうボケたかと・・・と思われる人も多いかもしれないが、そういうわけではありません。
高齢者の自動車免許証更新のためです。
幸い、100点満点中の98点だったのでまだ大丈夫です。
76点未満だと記憶力、判断力の低下で、他日受けなければならない自動車教習場での講習時間が長くなります。
49点未満だと、医師の診断書が必要です。

主たる検査内容は、16点のイラスト(動物、衣類、楽器、花、家具、野菜、果物など)を記憶させ、他の作業をして記憶が薄れる頃、記憶したはずの名前を用紙に記入します。
他には、名前とか日時とか、今何時頃だとか、たわいもない質問に回答するとか、時計盤を描き、検査者の言う時刻を針で描くことなどです。

 考えさせられたのは、記憶力の問題はともかくも、たわいない質問だとか時計の問題です。
こんなことに答えられなくなる人がいるから、この検査を行っているということです。
ということは、その中の予備軍に私も入っているのです。
ゾッとすることです。

しかし、人生にとって、忘れることはとても大切なことだと思います。
忘れることが出来るから、人は哀しみや、怒り、屈辱を乗り越えて生きていけるのです。
年老いて恍惚の人となるのは、あるいはしあわせなのかもしれません。

※本日の教訓:佐藤愛子
<神は私たち人間にさまざまな試練を課せられるが、その代わりに「忘れる」と「馴れる」という能力を授けられた。私が数々の試練に耐えてこられたのは、そのお陰です>