奥日光・湯川の流れ 16 砂漠渓 2020年5月18日 18:20 奥日光湯ノ湖に発した湯川は、わずか11kmを流れて、中禅寺湖に達する。しかし、その流れは変化に富んでいて、川に沿った戦場ヶ原の木道や、笹におおわれた小道を歩いた人は、生涯忘れられないひとときを持つであろう。壮大な湯滝、ゆったりと流れる瀞があると思えば、渦巻く激流となり、水は踊り、歌い、跳ねる。そして奥日光の名瀑・竜頭の滝を越えると中禅寺湖だ。 ここは湯の湖。野田宇太郎の詩には、山のロマンの香りがする。詩: その日の終わり 山旅のはてにみずうみがあった 孤独なひとのひとみのように 水はしずかに山と空をうつしたまま 千年のおもひを今もおもひつづけていた 風は木立にオルゴオルをならし 水のおもてをわずかにくもらせて 草かげに ひそかにみのる苔桃の実を紅くこぼした 湯ノ湖の南岸から直接流れ落ちる湯滝。落差50m, 幅25m、流れ落ちる水の量に圧倒される。 竜頭の滝 中禅寺湖 #水彩画 #奥日光 #中禅寺湖 #戦場ヶ原 #湯川 #竜頭の滝 #湯滝 16