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病床規模と処遇について考えてみた
こんにちは、大祝一灯です。
前回は「病床の規模別病院数」を紹介しました。
医療法では「診療所(19床以下)」と「病院(20床以上)」の区別しかありませんが、保険診療の値段である「診療報酬」上では区分があります。
その一つは「200床」であり、もう一つは「400床」です。
病院には大・中・小の定義はありませんが、便宜上「病床規模」を「診療報酬の区分」で当てはめてみると、
2022年病院総数:8,156のうち
199床以下 :5,708(70%)
200~399床 :1,695(21%)
400床以上 : 753( 9%)
となります。
【働く環境としての大企業の特徴】
厚生労働省の「令和2年就労条件総合調査」によると、企業規模によって働く環境にいくつかの傾向がみられるようです。
ただ、これは全業種の統計であり(医療に特化しているわけではない)、平均値に過ぎませんので、参考程度にとどめてくださいね。
年間休日の多さ
従業員数1,000人以上の企業で120.1日、300~999人の企業で117.2日、100~299人の企業で114.4日、30~99人の企業で109.6日となっています。
企業規模が大きいほど年間休日数が多い傾向が伺えます。
私が経験してきた中では、全国に20施設以上展開している医療法人(従業員数2000人超)で、年間休日109日というところがありました。採用時には非常に苦労しました。
有給休暇取得率の高さ
1,000人以上の企業で63.1%、300~999人の企業で53.1%、100~299人の企業で52.3%、99人以下の企業で51.1%となっています。
企業規模が大きいほど取得率が高いことがわかります。
前述の法人ですが、幸いなことに有給休暇取得率は80%を超えていました。
平均給与の高さ
国税庁の「令和2年分民間給与実態統計調査」によると、企業規模別にみた平均給与は、5,000人以上の企業で約509万円、1,000~4,999人以上の企業で約497万円、500~999人の企業で約465万円、100~499人の企業で約431万円、30~99人の企業で約409万円、10~29人の企業で約408万円、1~9人の企業で約348万円となっており、企業規模が大きいほど平均給与が高い傾向があることがわかります。
もちろん職種(資格)や地域によっても異なりますので、あくまでも参考値にとどめてくださいね。
本日は病床規模による特徴(傾向)を紹介しました。
これまでいくつかの統計を紹介してきましたが、私は規模の大きな病院が良いと言っているわけではありませんし、急性期病院が優れていると言っているわけでもありません。
やりがいを持って仕事をしたい、あるいは仕事を通じて社会貢献をしたいと考える人もいるでしょう。またキャリアアップをしたい、あるいはより多くの給与を得て自身のプライベートを充実させたいと考える人もいるかもしれません。
いいかえれば、自身の価値観に合った仕事をしているかどうかが重要なのではないでしょうか。
ここからの「深掘り」は来週で。
それでは良い週末をお過ごしください。