記事一覧
寺井奈緒美『アーのようなカー』往復評⑦
寺井奈緒美『アーのようなカー』往復評⑥|水沼朔太郎|note(ノート)https://note.mu/mizu0826saku/n/n5882413442ea ピュアなゴースト 橋爪志保④ こんにちは。早速…
かたばみの踊り(50首)
2022年5月に公開したネットプリント「かたばみの踊り」(新作50首)を有料公開いたします。当時コンビニまで足を運んでくださった方はありがとうございました!
・PDFファイルひとつと、読み上げ機能向きのテキストが入っています。テキストでは、詞書を小さい文字で表示することができませんでしたので、可能であればPDFファイルのほうでお読みいただくことをおすすめします。
・本連作を第二歌集に掲載するかど
2024.5.14の日記
〈この日記について〉
・2900字弱あります。ネットプリント感覚で買ってもらえるように100円に設定しました(ネプリよりは高いけど)。購入者が落ち着いたころ(一週間ほどかな?)、配信終了という感じで記事を消す予定です。
・昨日、ある本の装幀があまりによかったので、装幀家をしらべていたら、わたしの好きな本を何冊も担当している方で、ああ、この人と本作りがやってみたいかも、と思ったら、衝動的に第二歌集
いちごつみ㉚2023(志賀玲太・橋爪志保)
2023年の1月に、志賀玲太さんと作ったフリーペーパー「いちごつみ㉚」のデータを公開します。本フリーペーパーは、2023年1月文学フリマ京都の「のど笛」ブースで委託配布、2023年5月文学フリマ東京の「ジングル」ブースで配布されたものと同じ内容です。
「いちごつみ」とは、相手が作った短歌から一語とって歌を作り、それを繋げていくあそびのことです。
以下のダウンロードボタンから、PDFをダウンロード
短歌連作15首「I Dreamed A Dream」
I Dreamed A Dream 橋爪志保
夜に声が出てくるときはネットカフェへ走って暴力の漫画見た
ほんとうは身体をもっと冷やしたい元気がいいときに水飲んで
つめの甘い言葉でないと話せない ミニカーのタイヤはかわいかろ
書いていて取り上げられた自由帳思い返せば小説だった
十年を待てば胸にも侵入できると友達は言って生きる気なんだ
あってもなくても同じの歌をうたうけど別状がない
短歌連作10首「琥珀の領分」
琥珀の領分 橋爪志保
笑いながら バイエルは60番 目くばせしない大人を探す旅
まばゆければ 銘菓ひよ子の入学式をあなたはひとつ持っているのだから
ブロウクンハートのそばに棲んでいる卑猥な天使 スープのわかめ
ゲームキューブの取っ手をにぎり持ち上げて消費ではない楽しさのころ
思わないことだけがある木曜日生まれたいとは思わなかった
空に馬 紙が波打つ意味なんてわかりすぎる 手のひら
橋爪志保の今読める作品リスト
(最新情報は橋爪志保公式WEBサイトが見やすいです!ぜひクリックしてね
!)
こんにちは、橋爪志保です。いろいろなところであたらしくわたしの作品を知って下さる方が増えたので、今出回っている本を中心にしごとをまとめてみました。「橋爪の短歌をもっと読みたい!でもどこで読めるの?」という疑問にお答えできるページになればいいなと思います。また、こちらの情報は2023年7月28日現在のものとなっています。
七月の百首会(2020.7.23)でつくった短歌
こんにちは。橋爪です。7月23日に開催(主催・廣野翔一さん)された「七月の百首会」(13時間でそれぞれの参加者が100首をつくる会)に参加してきました。ZOOMを使用して行われ、黙々とPCに向かって歌を作る一日でした。わたしは百首会初経験でしたが、終了時間1分前に無事完走!歌のクオリティもわりと保てました。とりあえず今はほっとしています。参加者のみなさま、ほんとうにおつかれさまでした。つくった10
もっとみるいちごつみ60(はたえり・橋爪志保)
去年にはたえりさんと発表したネットプリント「いちごつみ60」を公開します。
以下、テキストです。
ストップと言われなくって牛乳をコップの外へこぼしてしまう
道路へとすぐにとびだす心だよドクターストップさえきかなくて
紙吹雪散らせることの難しさ 心のままに春は傾く
メロンパンくわえたままで寝てしまう春の星座もわすれてしまう
でたらめな星座と思う明け方のシャワーヘッドを滴る水は
明け方にきみが
いちごつみ60(金山仁美・橋爪志保)
ちょうど一年ほど前に京大短歌の金山仁美さんと作ったネットプリント「いちごつみ60」を公開します。「いちごつみ」とは、ひとつ前の歌から「一語」を拾ってきて次の歌につなげていく歌作りの方法だそう。
新型コロナウイルスの影響でさまざまな自粛がなされるなか、すこしでも短歌の力でこころやすらげるよう、祈りをこめて。
以下、テキストです。
いちごつみ60 金山仁美・橋爪志保
最後から五番目とかのま
第二回笹井宏之賞永井祐賞受賞スピーチ
こんにちは、橋爪志保です。このたびは、永井祐賞という素敵な賞をいただき、ありがとうございます。選考委員の皆様、関係者の皆様、短歌をつくる仲間の皆さんや、読んで下さる方、さまざまな方に心からお礼を申し上げます。
受賞連絡の電話が来たとき、わたしは恥ずかしながら号泣してしまいました。自分の作品が認められたことが嬉しかったのか、たくさんの人に読んでもらえるという未来を想像して喜んだのか、それとも大賞
寺井奈緒美『アーのようなカー』往復評⑦
寺井奈緒美『アーのようなカー』往復評⑥|水沼朔太郎|note(ノート)https://note.mu/mizu0826saku/n/n5882413442ea
ピュアなゴースト 橋爪志保④
こんにちは。早速本題に入りますが、『アーのようなカー』と〈死〉についてですね。たしかに、〈死〉のにおいが濃厚ではないかという考え方、もっともだと思います。けれど、既存の〈死〉のイメージとは少し違うような印象