RPA導入の前後に発生する課題
はじめに
PRAの導入率は40パーセントを超えているとのことです。
眉唾ものでしたが、よく記事をみると年商50億円以上とのことです。
より小規模な企業であればどの程度でしょうか?
記事が見当たらなかったので推測ですが10パーセント程度ではないかと考えています。
MM総研「RPA国内利用動向調査 2021」(2021年1月時点)より引用
RPA導入前後に発生する課題
RPAを利用して自動化する業務の抽出が難しい
抽出したとしてそれを自動化できるかどうか判断できる人材がいない
自動化するにあたり既存の業務との摺り合わせ、もしくは業務変更の落とし込み(落としどころ調整)できる人材がいない
目先の忙しさにかまけて、シナリオ作成ができない
運用を始めるとしても、そのRPA異常時のお守りをする人材がいない
システムなど利用しているサイトなどが変更になった場合、そのシナリオを修正する人材がいない
自動化する業務の定量的コストとRPA導入にかかる月額コストの採算があわない
ざっと書きましたが、それ以外にも課題はあると思います。
課題の原因
いずれの原因も人に起因するものです。
あなたの会社がIT会社でない限り、ITに長けた人社員はすくないでしょう。
業務は知っていても、従来の慣例にならって業務を遂行しているのであって、業務改善を積極的に探し、改善を推進しようとする社員も少ないでしょう。
かといって外部のIT会社に依頼をしても、業務を理解していないと導入までの見えないコスト(打ち合わせや意思疎通がはかられていないことによるやり直し)が多くかかるでしょう。
その後の小さい修正に対しても当然ながらコストの要求をしてくるでしょう。
解決策
一番は自社のITに長けた人材を育てることです。
いまやIT知識は社会人の必須知識です。
従来の一般的な会社のIT知識とはExcelやWordなどのoffice製品の知識でした。
しかし、コロナ渦をきっかけにリモートワーク支援サービスやクラウドサービスは一気に増えました。
さらにRPAやノーコードでの業務システム構築サービスも一気に増えてきました。
このことから、従来よりもIT会社に頼らなければいけないということは無くなってきています。
そこから先について
IT知識を武器として手に入れた社員が増えることによって、次に起きることは自発的改革行動です。
いままで武器としてなかったIT知識があれば、人間はそれらを使いたくなるものです。
ただし、使うとしても仕事に関係ないところでは試すチャンスは、そうそうありません。
なので、自ずと自分の関係する業務にIT知識を組み合わせてより便利に効率的にできないか考えます。
それが些細であっても、それは業務改革と呼べます。
その小さな渦が大きな渦なり、会社全体の業務改革を起こすトリガーなります。
そのために経営者はRPAやノーコードツールを単に目先のツールとして捉えるのではなく、社員に持たせる武器として捉えほしいと思います。
それらの武器を社員が扱えるまでの間はIT会社を利用するもありだと思います。