肺・炎・記4(特効薬が効かない⁈)

 さて、12月23日に緊急入院した私。今回も主訴は息苦しさと呼吸困難。持続的な酸素吸入も2リットルで開始されました。前回と同じ4人部屋に入りました。
 前回と違うのは、病名がわかっているということです。病名がわかっているということは、治療方法もわかっているということです。そして、前回の入院では劇的に良くなりました。なので、私は入院当初はたいへん楽観的に考えておりました。
 セオリー通りに、初日からプレドニンパルスをスタートしました。今回も食欲は増し、夜の寝つきが悪くなりました。(プレドニンというお薬は、効果もデカいがいろんな副作用もあり、食欲亢進や不眠もそれらのひとつ)
 ところが、プレドニンパルスの3日目になっても息苦しさが改善しないどころか、酸素の必要量がどんどん増えてゆきます。わたしには想定外の事態です。
 ここで、次の一手が繰り出されます。

『ハーフパルス』(ドラえもんの声で)

通常のパルス療法は、プレドニンを1,000mgを3日間使って、その後内服薬に切り替えるのですが、今回は1,000mgを3日間のあと、500mgを3日間点滴で継続しました。その後250mgを3日間。クォーターパルスまで。できる範囲の厚い治療をやって貰いました。

ここまでやってもらっているのに。
わたしの呼吸困難は、日々悪化してゆきました。
入院5日目、12月29日。通常の酸素吸入では追いつかなくなり、陽圧で大量の酸素を強制的に送り込むことのできる機械を使うことになりました。
部屋は、個室に移りました。膀胱に管が入りました。
心電図とSPO2のモニタリングが付きました。

折しも年末年始。これ以上の悪化の場合は直ちにICU管理に切り替える手筈が整えられていました。人工呼吸器も用意されている、と説明されました。その場合はわたしはしばらく眠らされた状態になる、とも。

これまさに、命の危機。


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大場美津子(おーば)
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