【大きな独り言2025】3つ目の大きな独り言|『宝塚歌劇団OG役者の真の魅力。』

 私が劇場で鑑賞することが叶わなかった『マチュー・ガニオ スペシャル・ガラ ニューイヤーコンサート』、閉幕を迎えた日に、WOWOWで3月の放送・配信が発表されました!
 しかしながら、私はWOWOWの契約をしていないので、どうしたものか・・・。

 さて今回、独り言を言いたいのは、宝塚歌劇団OGの役者さんについてです。

 『マチュー・ガニオ スペシャル・ガラ ニューイヤーコンサート』に、元宝塚歌劇団花組トップスターである柚香 光(ゆずか れい)さんの出演がありました。
 柚香光さんは、宝塚歌劇団在団当時から、沢山のファンを魅了していました。
 魅了のされかたは、ファンの方それぞれに違うと思いますが、私は、柚香光さんの芝居・ダンスの『表現力』にいつも感動していました。

 宝塚歌劇団OGの活動・活躍の場は沢山ありますが、世間的に有名な方々の多くは、役者なのかなと思います。
 中には、はいだしょうこさんのNHKの歌のお姉さんとしての活躍や、扇千景さんは政治家として活躍されました。
 勿論、世間的には広く知られていないだけで、退団後に様々なところで、多くの宝塚歌劇OGが活躍されています。

 そんな中で、私は、柚香光さんの宝塚歌劇退団後の活動について、多くの宝塚歌劇OGのように、役者として舞台や映像作品で活躍するだけでなく、ダンサー(舞踏家)やファッションモデルなどの仕事で活躍してくれないだろうかと願っていました。
 柚香光さんの『表現力』は、「上手い」というレベルではなく、「芸術的」だと私には感じられていたからです。

 そこで、今回の『マチュー・ガニオ スペシャル・ガラ ニューイヤーコンサート』への出演です。
 バレエファンの方の中には、「なんで宝塚歌劇の人が出るの?」と怪訝に思われた方もいたと思いますが、柚香光さんの舞踏を実際に観て頂ければ、バレエに通ずる芸術性を理解して貰えるのではないかと私は考えていました。
 まあ、実際は、感じ方は、その方しだいなので、思うように思っていただければいいのですが。

 又、柚香光さんは、他に『バーン・ザ・フロア 2025』への出演も予定されており、再びダンスの公演へ出演されます。それは、国もダンスのジャンルも超越した公演であり、柚香光さんの『表現』が楽しみです。

 ここまで、この私の独り言にお付き合いいただいた方は、恐らく「柚香光さんという人は、ダンスが上手い人なんだろうな」と思っていただいたかと思います。
 そうなんです。凄いんです‼

 しかしながら、柚香光さんだけではないんです‼

 だいぶ、前置きが長かったのですが・・・。
 今回、私が一番に言いたかったのは、『愛希 れいか(まなき れいか)さん』についてなのです‼
 先日から始まったNHK大河ドラマ『べらぼう』で、初回にして退場された女優さんです。

 広く一般的には、愛希れいかさんについて、NHKの作品に出ている人のイメージが強いのかなと思います。
 又、清楚で穏やかというイメージを多くの方が持っているのではないかと私は想像しています。
 ドラマなどを見て、愛希れいかさんのファンになりましたという方に知って頂きたいのは、『愛希れいかさんが、優れたダンサー』であることです。

 宝塚歌劇の卒業後に愛希れいかさんのファンになったという方には、是非とも、愛希れいかさんが出演するミュージカルを劇場で観劇して頂きたい‼

 今年の3月~4月に公演が予定されている『イリュージョニスト』は、今回が初めてのフルバージョンでの公演となるので、この作品にダンスが、どの程度あるのかは分かりませんが、宝塚歌劇退団後に出演された過去の作品の『エリザベート』、『マタ・ハリ』、『ファントム』では、宝塚歌劇の作品ほどのダンスの量はありませんが、愛希れいかさんのダンスの素晴らしさを堪能することが出来ました。再演される場合は、お薦めです。

 愛希れいかさんは、宝塚歌劇の娘役としては身長が高い方でした。その為、ダンスは長い手足を活かした大きな表現であり、それでいて、女性の柔らかな雰囲気も同時に表現されていて、観ていて満足感の高いダンスでした。

 そして!そして!
 愛希れいかさんと言えば、同じく『べらぼう』に出演される、元宝塚歌劇団月組トップスター『珠城 りょう(たまき りょう)』さんです‼

 珠城りょうさんが、月組のトップスターになられた時に、前トップスターの相手役として活躍していた愛希れいかさんが引き続き娘役一番手として珠城りょうさんの相手役を務めました。
 このお二方は、宝塚歌劇団の中では、学年が1つ違いであり、関係性が濃く、ファンとしては、とても信頼感が強いコンビのように感じられていました。
 そして、お二方ともに、真面目さが感じられて、私が大好きなトップコンビでもありました。
 愛希れいかさんの退団公演の際の二人のデュエットダンスは、愛希れいかさんからの珠城りょうさんへの感情が溢れていて、感動で涙が出ました。

 そして、珠城りょうさんのダンスは、パワフルでダイナミック!迫力がありました。
 実際に、珠城りょうさんは、ダンスの相手を頭の上に持ち上げるなど『力技』みたいなダンスを任される事が多く、ファンとしては「女の子なのを劇団は忘れないで‼」と心配になることもありました。

 今思えば、100周年を迎えた後の大変な時期にトップスターとして宝塚歌劇団を牽引していたのだと思います。とても頑張っていたことが感じられました。
 そんなお二人の活躍は、とても嬉しく思います。

 勿論、他にも沢山、名ダンサーがいます。
 退団したばかりの、元宝塚歌劇団雪組トップスター『彩風 咲奈(あやかぜ さきな)さん』のダンスも素晴らしいダンスです。それぞれにタイプが違うのも面白いのですが、彩風咲奈さんのダンスは、手足の先端まで綺麗に活かして表現されていて、又、リズムで踊るというよりも、メロディーで踊るという感じで、まさに『歌うように踊るダンス』でした。とても美しかったです。

 それから、この方!
 元宝塚歌劇団星組トップ娘役の『舞空 瞳(まいそら ひとみ)さん』ですよ‼
 宝塚歌劇団星組トップスター『礼 真琴(れい まこと)さん』の相手役だった方です。
 礼真琴さんのハイレベルなダンスにピタリと合わせて、流れるようなダンスも、ハイスピード過ぎて観客には何をしているのか分からいダンスも、こなしていたのです!
 しかしながら、舞空瞳さん個人だけを見ても、とても優れたダンサーで、ダンスの中の言葉の無い表情や仕草の表現が秀逸で、バレエを見ているかのようでした。

 それぞれ皆さんのこれからの活躍が楽しみです‼

 それから、私は数年前に『天海祐希さん』が出演された舞台『広島ジャンゴ』を観劇しました。
 それまで私は天海祐希さんの舞台を観たことがなく、テレビドラマでしか知らなかったのですが、舞台に立つ天海祐希さんから、宝塚歌劇団の経験が感じられました。立ち姿の美しい事!客席に背を向けて立っている場面で、宝塚歌劇団の男役の美しさを感じました。
 そして、『間』の心地よさです。テレビドラマは、編集されているので味わう事が難しいと思うのですが、舞台では、相手との間合いや、客席の空気感で調整されたりする『間』があり、心地の良さを感じました。

 テレビドラマや映画で知って、元宝塚歌劇団の役者のファンになったという方は、彼女たちが舞台に出演する際に、観劇されてみてください。
 舞台こそが、彼女たちの真骨頂を知る事が出来ると思います。

 またそれは、宝塚歌劇団のOGに限ったことではないと思います。
 音楽でも、ライブやコンサートは、体全体で音の振動を感じられ、イヤホンでは感じられない音楽を体感できると思います。
 お芝居でも、実際に劇場で観劇するのは、伝わり方が違います。
 まあ、『やる気のなさ』も感じられてしまうこともあります。
 なので、演者も客側も、『やる気』をもって対面出来る事が、最良の作品の条件になるのだと思います。

 ちょこっと話がそれましたが・・・。

 宝塚歌劇団OGに関しては、機会があれば、是非とも、舞台を観劇してみてください。
 舞台で育った彼女達の魅力を堪能する事が出来ますよ!

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