1分でわかる「パリ初の公共教育制度」とは!【RE-CEREBRO】1分で脳を再構成する-EP097
1795年、フランス革命後の混乱期に、パリで初めての公共教育制度が誕生しました。これは、国民皆教育を目指した画期的なものでした。
1795年の公共教育制度の特徴
初等教育の重視:
読み書き、算数、道徳を柱とした初等教育機関「小学校」を設立しました。
中央集権体制:
国家が教育内容や教員養成を管理し、全国で統一的な教育を目指しました。
無償教育:
貧富の差に関わらず、すべての子どもに教育の機会を与えることを理念としていました。
しかし、この制度は財政難や教員不足、地方の抵抗などにより、十分に機能しませんでした。
その後の制度の変遷
ナポレオン時代 (1802年~):
中等・高等教育機関として「リセ」と「グランゼコール」を設立し、エリート育成に重点を置きました。
19世紀:
義務教育の導入 (1881年~) や、女子教育の推進 (1880年代~) など、教育機会の拡大が進みました。
20世紀:
教育内容の近代化、中等教育の多様化、大学改革などが行われ、現代のフランス教育制度の基礎が築かれました。
現代のフランス教育制度
* 幼稚園 (3歳~)
* 小学校 (6歳~11歳)
* 中学校 (コレージュ) (11歳~15歳)
* 高等学校 (リセ) (15歳~18歳)
* 大学・グランゼコール (18歳~)
フランスの教育制度は、自由、平等、博愛という理念に基づき、すべての人に教育の機会を保障することを目指しています。
1795年の公共教育制度はその出発点であり、その後の変遷を経て、今日の体系へと発展してきました。