初心者の気持ち
最近車に乗っていて気づくのが若葉マークを付けている車が多いなってこと。もうそんな季節なんですね。高校や各種学校を卒業して、就職や進学で必要になる人が多いんでしょうね、運転免許証。僕はこの時期じゃなく夏休みに取得しました。自分で取得するまでの間はよく友達に乗せてもらいよくどこかへ出かけたもんです。夜から会って眠くなるまで、朝方まで走ってた気がします。若かったですね。当時はまだガソリンも安かったですし。1リットル100円してなかった気がします。
免許取り立ての頃って先輩ドライバーの中に混じって「すいませーん」ていう気持ちがハンパなかったですね。なんだろう、不思議な感覚でした。初心者の僕の前に、キュッて入ってくる乱暴なドライバーさんも多々いました。道路っていう同じフィールドに立ったら初心者なんて関係なく扱われるんだなって思いました。初めて味わった大人の洗礼って感じです。
あと大人社会の洗礼と言えばやはりその後やってきた就職です。自分がやることが指示通りこなしていても否定や修正が待ってる。先輩と同じクオリティに仕上げても上長の評価は先輩のが良くて僕のはボツだったり。仕事のクオリティや鮮度を高めるに当たって厳しくされるのは当然だと思いますので理解もできますが、理不尽な評価や差別的な評価ばかりだった気がします。僕に限らず会社の同期や学生時代の友達なんかも「なんで?」ていうことが多々あったみたいです。会社を辞めないために友達は少し背伸びしたいい車を買いローンを組んだりしてるヤツもいましたし、少し長く休暇を取れる時に旅行に行けるよう貯金してるヤツもいました。みんな自分なりに会社じゃないところに生きる楽しみを設定してそこへの投資をするために会社で我慢して生きていくという解決策を講じていましたね。それを真似て僕もそんな毎日だったと思いますが、社内研修などで同期と交流があった時には刺激を受けたこともありました。理不尽な評価の中でも自分を確立させていき先輩や上長の信頼を得ているヤツがいたり、次のステップが見え始めているヤツがいたり。自分の大きな悩みを小さくする努力をしてるヤツもいたってことに気づかされました。ただ目先にあるものが嫌でその場から逃げていてもダメなんだと。「社会ってのはこういうもの」ってのをいち早くわきまえてその中で自分の活路を見出していかなきゃなって思いました。足りていない部分は休日を使って補っていったり、理不尽な指示や注文も自分へのプラスの助言ではないかと捉えてとりあえずその壁を乗り越えてみようと思えるように気持ちのスイッチを切り替えてみました。そう考えると同期の存在は大きかったように思います。もちろん辞めていくヤツもいました。辞めていくのは今の状況から離れるのに一番手っ取り早い方法ですが、スタートラインに立っただけとほぼ変わらない自分が他の世界でうまくやっていけるなんてのも思えなかったからとりあえずしがみついて、この状況を自分の経験値の向上のためだと思い歯を食いしばって頑張ってみました。この世界で何か自分を表現できるようになったら次の何かを考えてもいいかなって。その頑張りのおかげであの日思っていた悲しみや痛みは感じなくなりました。いろんな働き口があり、そこにはいろんな考えを持った先輩方がいます。何があってもまずその中で自分を表現できるくらいにはなりたいと思えるようになりました。じゃないと自分がいる意味がないですから。今はいろんな技術が発達していて作業が人間から機械にどんどん移行されています。自分が今やっていることが単純作業の機械以下だったらどこにいっても負けちゃいます。今の僕のテーマは気持ちが入った作業をしていくこと。その作業に僕の爪痕を残していくことです。
春はいろんな初心者が世の中に放り込まれていく季節。就職し何年も経つ僕だってこの春どんな初心者になる仕事が待っているかわかりません。とにかく目の前に置かれた物にがむしゃらに体当たりして自分の意思をぶつけていきたいと思います。
そんな春、新しい自分を見つけ、新しい風を吹かせられたらいいな。
どんなことがあっても「すいませーん」の気持ちから早く卒業した者が勝者ですね。
今日も頑張りましょう。
日々の『スキ』、そしてこの『サポート』とても励みになっています。今後も応援よろしくお願いします。shinya。