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読書記録「女ふたり、暮らしています。」

こちらも韓国文化院で借りた本。

ちょうど軍隊物を読んだ後だったので、柔らかい本がいいなあと選んだエッセイ。

私自身、これまでどんなルームメイトがいたか、ちょっと遡ってみる。

高校時代、デンマークに留学した当初、ホームステイ前の語学学校に通っていた際、カナダ人の同い年の子。当然、二人ともデンマーク語を齧りたてなので、英語での会話になるのだけれど、私のペースに合わせて話してくれるのでとても気が合った。今、なにしてるかな?

大学時代、先輩の家でちょっと住まわせてもらったことがあり、基本その先輩のものであふれているので、小旅行みたいな荷物を持ち込んでだんだん自分の領域を濃くしていく。そんな経験も面白かった。

社会人になりたて。当時の彼と長いこと住んだ、彼の両親の物件。所謂団地で、1階だったので地に足付いた生活で面白かった。所謂、同棲というやつ。

そして結婚し、家人と。今の家も、私が先に住み始め、家人が後から荷物を持ち込んだパターンなので、段々と家人の色が濃くなっていくのが面白い。いまだに変化を続けている。

さて、読んだ本に戻ろう。
韓国では、もしかしたら、日本以上に同性婚についての批判的な視線が強いのかもしれない。
そんな中、結婚ではなく、友情からルームメイトに、そして、姉妹のようでいて、家族のようでもある関係性のふたり。
お互いに、一人暮らしを長く経験し、孤独、そして老後の不安、健康の不安を感じ、お互いにとって、いいタイミングで、二人の生活が始まった。
気が合う親友、というだけでなく、尊敬もできるという、最高のパートナー。何より、音楽の趣味、飲酒量、ペットが猫という点がぴったりで、家事は、捨てられないけれど料理上手、整理整頓片付けの鬼、お互いの特技がばっちり分かれているのでしっかり分担、とても羨ましいパートナー関係だ。

その二人は(この本の共著者でもある)、こちら。

キム・ハナ
性別・生まれた年:女・1976年
釜山・海雲台出身。19歳の時からソウルに住み、多種多様な住居形態を経験してきた。2016年12月にファン・ソヌと一緒に暮らしはじめ、以前にはなかった安定感と混乱を同時に迎え入れた。最近は、読んで、書いて、聞いて、話すことを生業としている。著書に『話すことを話す』、『力を抜く技術』、『わたしが本当に好きな冗談』、『15度』、『あなたと私のアイデア』(いずれも未邦訳)など。Yes24のポッドキャスト「チェキラウト-キム・ハナの側面突破」の進行役を務めているほか、ラジオ番組などにも多数出演している。

ファン・ソヌ
性別・生まれた年:女・1977年
釜山・広安里出身。18歳の時に海のある故郷を離れてソウルに上京。麻浦区の中で何度も引っ越しを繰り返しながら一人暮らしを続けてきたが、2016年12月からキム・ハナと猫4 匹と一緒に暮らしている。20年にわたって雑誌を作り、そのうちの大半はファッション雑誌『W Korea』のエディターを務めた。今は、エディター時代に身に付けたコンテンツ制作とキュレーション技術を生かして仕事をし、キム・ハナと一緒にYouTubeチャンネル「ペンユニオンTV」(youtube.com/penuniontv)を運営している。

こんな生活もしてみたかったなあ。
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