墨田区 中川湯
2022.3.18.
今日は出社して、仕事終わりに銭湯へゴーウ。
昨晩から降り続く雨・・。足元が冷たいよねえ。
実は週末、日曜日~月曜日に岐阜にサ旅へと計画していたところ、同行するサ友の体調が芳しくなく、キャンセルになったばかり。
一方、お仕事は・・もう、大変!といっても、4月からの予測なのだけれど、こればかりは始まってみないと何ともいえず、ここで愚痴ることもしないので、慮ってくらしゃい、とだけ書き残させていただく。
今日は、墨田区銭湯陥落に向けて、定時で帰宅。
いつ休業しているのか誰も知れない、こちらへゴーウ!
東京銭湯お遍路も、いよいよ9軒を残すところ。そのうち4軒は休業中、1軒は組合から外れたので、今すぐ回れるところは都合4軒。
仕事終わりに、こちらに電話をかけると「あなたのお掛けになった電話番号は・・」のアナウンス。実はこちら、1月に休業していて、まだ営業してくださる心持ちなのか若干心配。夕方からの雨もかなり強くなっている。とはいえ、都心まで仕事で出てきたわけだし、もし閉まっていても帰れないでもないし・・いっちょダメもとで行ってみましょう。
総武線「平井」駅から徒歩10分、休業だったら辛いが、サイトによると、下町の隠れ家銭湯ということで、湯活レポートさんも訪問され「激渋レトロ銭湯。 天然井戸水の江戸前熱湯」と総括されている。この方の語り口、優しくていいよねえ。
19時過ぎに到着すると、古き良き東京銭湯の姿。煙突もうっすら見えて、なんだかいい雰囲気。ニコニコ入浴の暖簾が明るさを発している。営業していてよかった!
私の足元はといえば、靴下は半分が濡れていて、哀しい。
玄関に入ると、下足箱はほとんど空いているみたい。雨だからかな??
入り口手前には灰皿。
おや、奥にも灰皿・・。このご時世に・・と思いつつ、エリアによって違いもあるのよね。
お風呂、いや、スタンプさえもらえるなら、もうなんでもいい。
フロントは荒れ放題だが、店主に例によって回数券でお支払いしつつ、スタンプをいただきつつ、事情聴取。
新潟県ご出身の先代が創業し、現在二代目なのだが、先代の従兄弟は区内「薬師湯」の初代で、その方を親方として修業をつけてもらったそうだ。聞きにくかったが、どなたも他に手伝っていないようで、廃業はそう遠くなさそうではある。ちなみに年明けの休業は、薪焚き不足のためだったそうだ。
フロント前もやや荒れてるといえば荒れているが、自宅感があるとってもいいかもしれない。みんなの実家もこんな感じでしょ?
※ここからは、二代目店主に写真撮影の許可をいただいたので、店内の様子も画像を交えてお伝えしたい。
脱衣所は広く、いろいろなものが貼ってある。
掲示物もかなり古めかしいものがあるが、このマッサージチェアもいい寂れ具合。
その上には、この器具が発売当時のものだろうか?
破れかぶれも味、といっておきたい。
これは手書きなのだろうか?
この左の掲示物はいったい・・。
そのさらに右には、なんと!浜木綿子さん!
この方、演技も声も好きなんだよなあ、ご子息は大活躍だが、お母様はお元気だろうか。
浴場も気になるよね・・。
脱衣所も静かだったが、浴場も静か。なぜなら貸し切りだからだ。男性サイドもお一人入っているだけで、おなじみの鼻ちーんなどが聞こえず、それはそれで寂しいような嬉しいような。
正面にはこちらも破れかぶれのペンキ絵に南伊豆と描かれている。
あとで伺うと、早川絵師がお亡くなりになる直前の作品のようで、この辺りの文化住宅?文花住宅?にお住まいだったそうで、描き終えてから3年くらい経つと「描き直しなさいよ」とアドバイスくださっていたそうだ。
参考までに早川絵師のペンキ絵リストもどうぞ。
ちょうど男性サイドとの境に立派な富士山が来ているところがすてき。
描かれたのはの2006年(平成18年)9月9日の作品のようで、実物からは15年半の月日を必ず感じると思う。私自身、ここまで年月を重ねたものは見たことがないような気がする。
ペンキ絵もさることながら、天井なども・・。
浴場は手前にカラン、左手からサウナ、長細い水風呂、白湯、ジェットバス二席、深湯のレイアウト。
下の写真の左手前の扉のサ室をチラッと開けてみると、なんと暖かいじゃないの!
あれ、使えるのかな??と、体を洗う前だったので脱衣所に戻り「すいませえん、サウナ入ってもいいですか、あとでお支払いするので!」と声をかけてみる。
うら若き・・ではない私が脱衣する中「あ、ちょっと待って、タオル巻いてて」と声がかかり、御歳80手前くらいの店主がブレーカー?を上げに来てくれた。サウナ利用が可能ということも新発見だったのだが、女性サイドも使えるようになったようだ。なお、通常19時には電源を落としてしまうそうなのでご注意を。
その後、顔をわしゃわしゃ洗っている折、これどうぞ~と黄色いサウナ用バスタオルをお持ちくださった。と、女将さんだったら無問題なのであるが、男性店主であること、そして、貸し切り状態ということもあり、ちょっとびびる。「ありかとこさいまー」と裏返りつつ御礼するも、久しぶりの感覚だった。女湯は完全貸し切り、男性サイドもお一人くらいかな。シーンとする中であるが、当然ながら何にも起きましぇーん。
いまさらながら、実はこの銭湯には全く期待せず、そもそも開いていることが奇跡なのだったが・・。
深湯もジェットもとてもよくて、サウナなしでもよかったのだけれど、ここのサウナがまたいいのですわ。二段式、定員四名のところ、一名利用。
5分の砂時計で、無音の中でしんみり熱される。ここはぜひ常連さんがいるタイミングでおしゃべりをかましたい雰囲気だが、静けさも悪くない。
外の看板まで哀愁漂う。
問答無用で再訪決定!!
帰り道に橋を渡る。
ここが中川という河川のようだ。
そして江戸川区をちらっと通過して、平井駅に戻って帰りましょう。
今日もいいお湯をありが湯!
お遍路番号 墨田 25
住所 〒131-0043墨田区立花6−14−11
電話番号 03-3612-3978
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アクセス 東武亀戸線「東あずま」駅 徒歩10分
休日 月曜
営業時間 15:30−23:30