「銭湯サポーターフォーラム2021」

2021.10.2.

去年も参加したのだが、今年も「銭湯サポーターフォーラム」に参加してみた。

いつも私がチェックしているサイト(銭湯情報をコピペし、休業や廃業などを確認している)を運営している「東京都浴場組合」が主催、銭湯検定などを行っている「一般社団法人日本銭湯文化協会」が共催のイベントだ。
これは、2015年に始まったそうで、銭湯ファンと銭湯経営者の交流イベントなのだという。

ちなみに2019年まではリアルイベントだったが、昨年、今年はオンライン形式。

昨年は、パネルディスカッションが「銭湯を支える女性たちが家業を斬る!」「『斜陽』『成長』いったいどっち? 話題の経営者が銭湯の今を語る」という2本のお題で、今はすべての銭湯を訪問済み。お話を聞いて、一日のスケジュールや家業についての思い、廃業銭湯と集客に成功している銭湯の違い、集客アイデアなどを伺えてとても学びになったし、、ますます応援したいと思った。

今回のフォーラムは「サウナなし! 水風呂なし! でも下町銭湯が人気なワケとは?」がお題のパネルディスカッション。

パネリストには江東区で銭湯を営む女将さん二人と女性銭湯ファン二人で、いずれの銭湯も「サウナなし、水風呂なし、炭酸泉やシルキー風呂など最新浴槽設備とも無縁」の下町銭湯。

女将さん一人目
内田君枝さん(江東区・猿江 亀の湯)

3月末に訪れたのだが、番台の女将さんとのおしゃべりが記憶に新しい。新宿区「大星湯」が女将さんのいとこのお店であること、次男さんと一緒に経営していることなど、女将さんにまた会いに行きたくなるお店だった。

女将さん二人目
内田芳子さん(江東区・不二の湯)

6月に訪問した際、こちらでの印象に残っていることは、ちびワンコを抱っこした女将さん、濃いめの日替わり湯、電気風呂のボタン(ボタンを押さないと電流はゼロで、強弱はフロントに声をかければどうとでもできる)ということ。

ちなみにこの2軒ともに、集客ではコロナ禍の影響をほとんど受けていないのだそうで、その辺りのお話を山口安代さん(銭湯ライター)、銭湯OLやすこさんの訪問時に気づいたポイントや、司会の風呂わく三さんの質問で詳細を聞いていくという流れ。

「不二の湯」さんはピアノの先生もしていて、銭湯でも音楽を使ったレクリエーション、コンサートなどもやってみたいとのことで、「亀の湯」さんはリモートで経理のお仕事もしているそうで、もしかしたら番台でもやっているかも!

参加者のアンケートで興味深かったのは、「サウナと水風呂があったら必ず入りますか?」はYES 51%、NO 49%、「銭湯を探す際にサウナと水風呂があるかどうか必ず調べますか?」YES 41.9%、NO 58.1%とのこと。

また、大田区、中野区はサウナ設置率が高く、前者は86%、90%なのだそう。水風呂の設置率は港区、板橋区、新宿がとても高い。いずれも75%、75%、70%だ。千代田区はサウナ、水風呂はいずれもゼロ、今回のお二人の女将さんのいらっしゃる江東区はいずれも19%。都内全487件はサウナなし、42%、水風呂なし51%、両方無しは36%とのこと。

銭湯が舞台になった映画、ドラマ、作品、漫画、コマーシャルなどの紹介もあり、検定に出そうな気がした。

視聴者の事前アンケートから、サウナなしのおすすめ銭湯紹介もあって、台東区「大久保湯」「三筋湯」「鶴の湯」、足立区「梅の湯」、文京区「ふくの湯」「豊川浴泉」、中央区「金春湯」、練馬区「川場湯」「たつの湯」「第二亀の湯」、北区「滝野川浴場」、荒川区「帝国湯」、世田谷区「藤の湯」、江東区「常磐湯(ときわゆ)」、千代田区「於玉湯」、三鷹市「のぼり湯」、杉並区「弁天湯」、新宿区「東宝湯」で、未訪問は「たつの湯」のみだった。

視聴者のコメント欄もみんな優しくて、銭湯の魅力がぎゅっと詰まった二時間だった。家人には「なにが楽しいの」といわれたが、こういうのわかってほしいんだけどなあ。

ゆっポくんのぬいぐるみ、トートバッグや銭湯ポスター、入浴券などのプレゼント抽選会は残念ながら今年も当たらず・・。がーん。でも、とってもいいイベントでした。

【銭湯サポーターフォーラム2021】
開催日時:2021年10月2日(土)午前10時30分~12時30分
定員:200名(先着順)
参加費:無料

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