杉並区 杉並湯
2020.10.08
杉並区出身の杉っ子ならば、避けては通れない「杉並湯」。新高円寺駅からてくてく5分、強弱波打ちのような雨の中、向かう。
受付には小さなおばあさんがいて、例によって回数券とサウナ代をお支払いすると「サウナは来月からにしようと思ってるの」とのこと。感染症対策なのだそうで、残念だけれど仕方ないね。スタンプをもらいつつ、関係のある銭湯についてお話を聞くと、三人姉弟ともに銭湯を経営しているのだそう。杉並区・文化湯は弟家族の経営。弟さんは亡くなったので、奥さんが続けているのだとか。文京区・豊川浴泉は、いとこが、2020.3.29に廃業した杉並区・亀の湯もいとこが経営していたのだそう。いとこまで広がるとは、おばあさんの親世代、かなり手広くやっていたのだろうな。何でも、ピーク時には杉並区内には90軒あったそうで、現在は19軒なのでだいぶ減ってしまっている。もっとスピードを上げて回らねば。
お遍路二周目ということを話すと、お昼にも女性がお遍路で来たそうで、「アカスリ、珍しいっていって買っていったよ」と商品を見ると、確かに見たことのないシロモノ。「友だちにもといって10個買っていったよ」といわれ、お付き合いで私も10個買ってしまった。サ友のみなさま、次回のお土産はこちらにしますね。
浴場は、奥にまだ真新しいペンキ絵が鮮やかに描かれていて、手前に正方形のバイブラ湯、右側にマッサージ湯が四人分並ぶ。湯船全体で矢印のような形をしており、昨日の宇田川湯もそうだったけれど、珍しいなと思いながら、銭湯自体の生業やカタチもさまざまだなあと改めて。お湯は熱々でもなく、ちょうどよいのだけれど、とにかく温まる。3分ほど入って、上がっての、交互浴を繰り返す。天然地下水を使用しているそうで、温まりの秘密なのかな?バイブラ湯は水深約1mだそうで、圧がかかっているような気もする。東静岡・柚木の郷のさらに深い立ち湯、懐かしいなあ。
サウナをチラッと覗かせてもらうと、定員6名くらいのサイズ。ボナなのかな?ここも再開が楽しみ。ふと、水風呂の代わりと紹介されていたボディシャワーをチェック。恐る恐る蛇口を捻ると、強烈な圧で刺すような水量。渋谷区・仙石湯よりも強いと思う。水風呂もいいけど、水シャワーも侮れないね。
ちなみにこちらも清掃ボランティアは募らないとのこと。サウナが再開したら、再訪しよう。