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おばすまOFT#1を振り返る(運用編)

おばんです。
東北・宮城の地にてイベントオーガナイザーをしているおぬと申します。

先日、おばすまOFT#1を振り返る(準備編)という記事を公開しました。

準備編だけでなく、当日どのように運用したのかまでを記載した(運用編)を書き上げた!…と思いきや、下書き保存がされていなかったようで3000文字オーバーが一瞬で真っ白になりました。
ですので、今回の記事は2度目の執筆になります。慣れたもんだぜ。

①ボランティアスタッフ

準備編でも触れましたが、僕が主催する「おばんdeすまっしゅ」には特定のスタッフは僕以外におりません。
1人主催・運営でどこまでの規模のイベントが開けるか、という実証実験の場でもありましたが、さすがに今回のような大規模な設営が発生する場合は
1人だけでは到底無理です。

そこで、事前(1週間前ぐらい)に僕個人のTwitterアカウントからボランティアスタッフの募集を行いました。

こちらの募集、思っていた以上に反応をいただけてとても嬉しかったです!
中にはオフ参加がまだ数回程度しかない方からもお声掛けいただけるなど、
仙台スマオフ界隈の未来は明るいなあってしみじみ思いました。

今回募集を行ったスタッフ区分は以下の通りです。

①設営
②受付
③実況

①の設営スタッフは朝早くから会場入りしていただき、机や椅子などを設置した後にモニターの組み立てをしていただきました。
当日は事前に募集をしていた人数よりも多くの方にお集まりいただき、一番の難所だと考えていた設営が一瞬で終わりました!本当にありがてえ…。

お手伝いいただいた特典として、フリー対戦を通常参加の方よりも早く行うことが出来る権利もお付けしました。
元々、おばすまでは申請枠によって受付時間を分けており、機材枠での申請をしていただいた方が一番長くフリー対戦を行うことが出来ます。
機材があってのコミュニティイベントですので、参加費以外での付加価値
増えるとより活動が活性化すると考えています。

②の受付スタッフは参加者が会場入りする前の検温や消毒の案内、参加費の徴収などを全てお任せしました。
今回のイベントでは、参加者全員に個別にアルコールタオルと消毒ジェルをお配りしていたので、そちらの誘導・管理もお願いしました。

めちゃくちゃ重かった

受付スタッフは100人前後の規模ということもあり、僕と面識があって且つオフイベントに慣れている方にのみお願いしました。
皆さん指示出しをする前に自ら考えて行動していただいて「すげえ…」ってなってました。

③の実況スタッフは実際に実況席に座っていただき、カメラに顔が映る状態で配信・現地での実況をお願いしました。
皆さん基本的にプレイヤーと兼任だったので、進行状況を見ながら都度個別にお声掛けした上で行っていただきました。

実況者に焦点が当たる大会は国内ではあまり多くないなーと感じていた為、今回は名前含めて前面に押し出す形にさせていただきました。
主旨を理解し、嫌な顔一つせずにご協力いただきありがとうございました!

②大会方式

今回のおばすまOFT#1の大会方式は以下の通りです。

予選:96人(4グループ24人)による「スイスドロー(4回戦)」方式(BO3)
本選:32人による「ダブルエリミネーション」方式(BO3)※GFのみBO5

突然ですが、僕は24人規模のトーナメントがとても苦手です。
正確には24人の倍数のダブルエリミネーション方式の場合、プレイヤー側としても運営側としてもちょっと渋い顔をします。

実際に24人規模のトーナメントを例に見てみましょう。

一見よさげに見えるけれど…

24人の倍数の場合、上位8人がシード権を獲得し、1回戦が免除されます。
上位プレイヤーにとっては恩恵が大きく、頻繁に見かけるトーナメント方式の為、ぱっと見での違和感は確かにありません。

個人的に懸念している問題点として、ノーシードのプレイヤーが仮に1回戦を勝利したとしても、勝者側2回戦でもし負けてしまった場合は、また敗者側1回戦からスタートする、という点です。

もちろん、勝者側2回戦に進んだプレイヤーの方が優位な組み合わせになるように反映されますが、仮にルーザーズランをする際にこの1戦余計に多く試合しているという事実が後々に響き、アップセットが起こりにくくなる、という可能性もあります。

また、運営目線で見た場合、敗者側1回戦を進行するためには勝者側2回戦の結果が出揃う必要があります。
イベントの大枠の時間組をする際、人数を減らすことで進行速度を早めようとしたことがある主催者さんも少なくないと思いますが、上記の要因のせいで実は24人も32人も進行速度にそこまで違いはないです。

これらのことから、24人の倍数でトーナメントを進行することを避けたいと考えていましたが、今回のおばすまOFT#1は96人規模(=24人の倍数)のため、普通に予選を行うと24人の倍数は避けられない…かといって総当たりをする余裕はない…という苦悩に苛まれていました。

そこで、普段のおばすまでも採用しているスイスドロー方式での予選を行うことにしました。
※スイスドロー方式についての説明は以下のページを参照ください。

誰に勝った、負けたが重要になるため、スイスドローだと順位の決まり方が分かり辛い、という声もよく聞こえてきます。
しかし、適切な対戦回数や人数設定を行えば「○勝すれば予選通過」というシンプルな通告も可能です。

実際、今回のおばすまOFT#1においては3勝以上が予選通過ラインでした。
参加者の中にはもしかすると「4戦中1敗しか出来ないのは厳しい」と思った方もいらっしゃるかもしれませんが、仮に普通にダブルエリミネーションで予選を行った場合は2敗したら即敗退なので、実際にはあまり大きな違いはありません。

大規模大会になると初めてのスマブラオフイベント参加という方も少なくはないので、少しでも長く大会の雰囲気を味わえるスイスドロー方式は今後も積極的に採用していきたいと思います。

…が、128人規模以上の大会の場合、スイスドロー方式は予選通過ライン設定が非常に難しくなるため、推奨出来るのは96人規模までとなります。
この辺はまたおいおいどこかで語ろうかなと…。

③大会進行

予選、本選共に全てDiscordによる一元管理を行いました。

大会ルールなどもチャンネルに固定しておくと参加者もこれ1つで全部が確認出来ます

東北では僕が定期的に他のオフ主催者に推奨していることもあり、ほぼほぼDiscord管理が基本になっているかと思いますが、他の地方ではまだ浸透していないような印象があります。
もしこの記事を読んでいる主催者・運営スタッフの方で

・紙に書いての結果報告
・スタッフに口頭での直接報告
・当事者自身での結果入力

などの方法で運用している方がいらっしゃいましたら、是非とも次回からはDiscord管理を試してみて欲しいです!

TSCではこのようにDiscordの使い方も丁寧にアナウンスしています

④採用ステージ

おばすまでは最後のDLCファイター「ソラ」の参戦と合わせて実装された「ホロウバスティオン」をカウンターステージとして採用しています。

「すま村」と非常に良く似たステージ、と揶揄されることが多い印象があるホロウバスティオンですが、ステージの広さや台の長さなどが違っており、個人的には全くの別ステージという認識です。
一部のプレイヤーからもステージピック入りを熱望されていることもあり、他の地方とは違う色を出すという意味でも採用しています。

今のところではありますが、大会進行の妨げとなるような不具合等は特には報告されておらず、何より見ていて飽きないステージなので今後も継続して採用していくつもりです。
今後「カロスポケモンリーグ」を「北の大空洞」に置き換える可能性も...?

⑤配信オペレーション

今回は初めての試みがいくつかあったため、基本的には1人で行いました。

▼初めての試みその1
シーントランジションにスティンガー導入

海外大会などでよく見る、プレイヤーカメラを表示していた画面が試合画面に切り替わるときのカッコいい演出のアレです。
国内でもオリジナルのスティンガーを作成して当て込んでる大会を見ることが多くなってきましたが、僕にはそんな技術はないので版権フリーの素材を使用させていただきました

今回使用したのは「yujureal cafe」様の「フリースティンガー #01」です。
次回以降は有料版を購入させていただきます!

▼初めての試みその2
画面レイアウトの複数構成

今まではせいぜい試合画面にプレイヤーカメラを加えたレイアウトが関の山でしたが、今回は国内のさまざまな大会を参考にした、自分なりにアレンジを加えたレイアウトを作成しました。
今回の記事で先に触れた実況席のカメラや名前の表示もその1つです。

正直、自分には技術もセンスもないので試行錯誤の連続です…。
どのようなレイアウトだったのかは是非ともアーカイブをご覧ください!

これらのほかにも、

・配信周りの機材配置
・smash.ggの管理方法
・当日起こったトラブルへの対応

などなど、触れたいことはたくさんありますが、自分自身が成熟していないこともあって今回は割愛させていただきます。
備忘録といいつつ反省点をあまり書き出さない謎のプライド。

おわりに

3000文字が消えたので4000文字書く勢いで書きました。
データが消える前に比べて内容は幾分かブラッシュアップ出来ているのではないかなーと思います。文章同じところ1箇所もないの面白い。

前回の記事と合わせて読んでいただけますと幸いです。
引用リツイートで感想などもいただけるとめちゃくちゃ励みになります…!

何か不明な点や詳しく聞いてみたい点などあれば僕のTwitterまでどうぞ。
ご清覧ありがとうございました!

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