抽象度をコントロールしてユーモアを育てる
こんばんは。
マジシャンのみのりです。
さて今日は
【抽象度をコントロールしてユーモアを育てる】
というタイトルでお話しようと思います。
Showroomの前田社長が出した『メモの魔力』は
メモというツールを使った、抽象化・具体化の話しです。
そこから刺激を受けて僕なりにお話ししたいと思います。
・ユーモアないときつくない?
最近うちの社長とよく話す内容なのが、
「人間ユーモアがないと生きるの結構キツくない?」ってこと。
僕と一緒にいて面白いと感じてもらえるかどうかって
めちゃくちゃ大事で、
ユーモアさえあれば、それは達成できるし、
逆にユーモアがなかったらキツイ。
芸人さんみたいに面白くある必要はないんだけど、
少なくとも一緒にいて楽しいと思ってもらうのは必須能力だと思います。
(キャラ的に確立しちぇえばその限りではないんですけどね。)
僕が思うに、人は、
「わりと自分はユーモアがあって、
仲良しの場では面白い言葉を提供できている」
と思ってしまっている気がします。
それはあながち間違いではなくて、
自分と気が合う人たちには
そりゃ自分の言葉はウケやすいっすよ。
でも、社会に出て行くと、
学校みたいに強制的に関わりを持たせられることはなくて、
自分から関わりにいかないことには、
次につながらないことが多いのです。
ということは、
初対面であろうが、ユーモアがあると思わせることはめちゃくちゃ大事で、そのためには、ユーモアというものを勉強しないといけないと思う今日この頃です。
ちなみにいまから
話す抽象度のコントロールは
ユーモアだけではなく、ビジネスでも、
マジックでもめちゃくちゃ大事なことです!
・抽象度のコントロールとは
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僕はしばしば、
「抽象度をコントロールしようねー!
できない人は無能だよー!」
ということ言っています。
食習慣についてアドバイスを受けたい人がいたとして、
知識のないアドバイザーが、それでも自分の立場を守りたい場合は、
「食習慣は結局、栄養バランスを整えることが大事だよー!」
くらいの薄いの言葉しか言えません。
抽象度をコントロールするとは、
相手が聞きたい抽象度に合わせて会話ができるということなので、
食習慣について聞きたいという表面を取らずに、
この人は
『献立の詳しい内容』について聞きたいのか、
『食習慣と運動などを比べたときにどちらの方がいいのか』
を聞きたいのか、
それとも『ファスティング』について聞きたいのか。
そこを見極める必要があります。
自分がその相談内容について詳しいかどうかは別として、
このバランスを細かく捉えられて、
抽象度のあったセリフを出せるかどうかが人生において結構重要な要素だと思っています。
・抽象度を上げる、下げる、そして繋げる
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ここからユーモアから一旦離れて、
言語化能力と抽象化能力についてお話しします。
映画『鬼滅の刃』をみて、
「映画面白あったな」だけではなく、
何が面白かったかをきちんと言語化してアウトプットしてできることは、
結構重要です。
『メモの魔力』には、
それをすることで『アナロジー能力』が鍛えられるとありました。
アナロジー能力とは、
一見無関係なものの間に何かしらの共通点を見つけて、
結びつける思考法です。
秋元康さんはそれの天才で、
だからこそ、
『人生は川の流れのよう』というワードが出てくるのです。
『人生』と『川の流れ』というワードはどう繋げたのでしょうか。
秋元康さんは川をみて、
「曲がりくねりながら、流れが速いところも、遅いところもある姿は、まるで人生のようだな」と思ったわけです。
こんな感じで、
ある事象から、
抽象度をコントロールした結果、
まったく別のものを組み合わせる能力は、
お笑い芸人にもよく見られます。
・ユーモアのある芸人さんたちの上手いところ
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わかりやすいのでいうと、
『なぞかけ』と『粗品さん』です。
なぞかけはまさにこの抽象度のコントロールが大事になります。
マジシャン"とかけまして
というお題が出たとしたら、
めちゃくちゃ抽象化・具体化を繰り返すわけです。
例えば、マジシャンといえば、
●抽象化
エンターテイナーである
テクニシャンである
モテる
騙せる
怪しい
●具体化
マリックさんがいる
マギー一門はふざける
カードが必要
人が浮く
鏡の前でずっと練習している
こんな感じかな。
この抽象度をコントロールした中から、
さらに別ベクトルで抽象化、具体化して
まったく別のワードを引き出せるかが勝負です。
ここまで出来れば、
あとはこの具体例をお題を繋ぎ合わせればいいので、
”マジシャン”とかけまして、”ライター”と解きます、
その心は”どちらも隠し事(書く仕事)”が得意でしょう。
みたいなことを見つけることができます。
なぞかけは上手いことを言おうとすると同音異義語を見つける必要があるので少し難易度が高いですが、
そんな場合は、”粗品さんチャレンジ”をしましょう。
霜降り明星の粗品さんのツッコミは
真似しやすくて流行っていますが、
実は、粗品さん自身のツッコミは非常に頭が良くて
抽象度のコントロールをめちゃくちゃしています。
これはなぞかけと構造的にはかなり近いのですが、
同音異義語である必要がありません。
例えば、
マジシャンでいることが
ボケとして扱われる場合は、
「マジシャンかい!」
と突っ込まれるよりも
「詐欺師と同じテクニックウウ」✋
「劇団四季を同じ類の人種ウウ」✋
「JKより鏡見てそうウウ」✋
などの方がツッコミとして成り立ちます。
(マジシャンであることをボケとするのはイメージしにくいですが)
この時に、必要なのは、同音異義語を探すことではなくて、
抽象化して、全く別ジャンルで再度具体化することです。
マジシャン→怪しい→詐欺師
マジシャン→エンタメ→劇団四季
マジシャン→鏡見てる→JK (偏見)
みたいな感じです。
このチャレンジは結構おもしろいので、ぜひ日常でチャレンジしてみてください
こんな感じで、
日々、抽象度をコントロールする癖をつけておくと、
ユーモアが生まれやすくなると思います。
以上!
ではまた!