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”ダイアログ・イン・ザ・ダーク”見えないからこそ、見えてくるものとは

前々から行きたかった浜松町にある『ダイアログ・イン・ザ・ダーク』へ行ってきました。

ダイアログ・イン・ザ・ダークは、視覚障害者の案内により、完全に光を遮断した”純度100%の暗闇”の中で、視覚以外の様々な感覚やコミュニケーションを楽しむソーシャル・エンターテイメントです。

真っ暗闇の中で、90分も過ごすのですよ!
とても楽しみにしていたのですが、
いざ、入り口に立つと、不安と恐怖でいっぱいになりました。

『90分も耐えられるか?』
『途中で出たくなっちゃったらどうしたら良いの?』

そんなことを考えながら視覚障害者である案内役の方から説明を聞いていました。

中に入ると、本当に真っ暗!
目を思いっきり開けているのに、何も見えない・・・
一緒に参加している7名の参加者さんと声をかけあいながら進みました。

暗闇の中では私達には3つのミッションを与えられました。
3つとも『えー!ここでそんな事するの??むりむり〜』というものでしたが、案内役の方や他の参加者さんとともにミッション全てコンプリート!
ネタバレになってしまうので、ミッションの詳細はここでは割愛します。

一番驚いたのは、視覚障害者である案内役の方が私達の立ち位置をほぼ全て把握されていたことです。
途中、参加者の誰かが遅れてしまったら、案内役の彼が声をかけて、一旦全員で待つ、ということが何度かありました。

『彼は、見えないのになぜ私達がどこにいるのかわかるの???』

本当に驚きました。
見えないからこそ、人の気配を感じる能力がめちゃくちゃ高いと感じました。声からその人の人柄を感じ、心の奥深くの感情まで見抜かれているようでした。

逆に怖い・・・なんでもバレている。

目が見えなのだから顔が綺麗だとかは全く関係なく、いわゆる表面上のことは一切関係なく、その人の本質だけ見られている。
そう感じました。
本当にすごいと思います。

参加者の一人が『みなさん、目を開けてますか?』と質問されて、私は思いっきり目を開けていたのですが、『私、もう目をあけるの諦めました。開けても閉じても変わらないので。』と言われていました。
『確かに。何も見えないし目を開ける必要ないわ・・・』
と私も思いましたが、結局最後まで思いっきり目をあけていました笑。

真っ暗闇の中で、お菓子を食べたりジュースを飲んだり、大笑いしたり、本当に楽しかったです。
当日に始めて会っただけの他の参加者さんとも、見えないからこそ心が通じ合えた感じが、とても不思議でした。

『ダイアログ・イン・ザ・ダーク』に行って、私の視覚障害者さんへの見方がだいぶかわりました。
見えないからこそ、人の本質を見抜いている人達。

私も迷ったり、悩んだりしたときは、表面上のことばかりをみないで、目を閉じて、感じてみて、本質をみていけるようになりたい。

それと、今回、視覚障害者さんと一緒にいっぱい喋っていっぱい笑って、彼らをとても身近に感じられました。
今後、視覚障害者さんを見かけたとき、何か困っている様子だったら、勇気をだして声をかけてみたいなと思います。

『ダイアログ・イン・ザ・ダーク』
とても良かったので、おすすめです。



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小沼陽子 / 優タウン
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