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シード、PreAの資金調達

今日もClubhouseで、ITVの西田さん(@NishidaKosuke)と大和企業投資の仙石さん(@sengoku_sho)と僕(@unokota)で話しました。
今日(2月8日)のテーマは「シード・PreA」でした。

まず、今回話をするために設定したシード・PreAの定義(※)を以下としたうえで、お話をしました。
■シード
プロダクトの正式リリース前/直後であり、実績数値がないフェーズでの資金調達
■PreA
プロダクトを正式リリースし、実績数値が出てきているものの、PMFは達成していないフェーズでの資金調達
※あくまでの今回、話をするために、設定した定義です。投資家によって見解が異なり、明確な定義はないと思っています。

■シード
では、各資金調達でどのような観点でDDを進めるかというと、シードの段階では、
●有望な市場であるか
●優秀なチームであるか

の2つを特に重視することになります。

●有望な市場であるか
市場のマクロな観点(マーケットの規模やなぜ今か、を考える)

・市場規模が大きいか
・市場のトレンド、変化の兆しがあるか(非効率な部分の存在とそれの解消、など)

市場のミクロな観点(顧客の課題について、解像度を上げる)
・誰(ターゲット)が、どんな課題を持っているのか
・ターゲットは、現在、どんな手段/競合製品を用いているのか
・ターゲットは、どんな目的で、どの程度のお金を投資してくれそうか
・ターゲットはどの程度存在するのか

市場への参入手法の観点(課題解決するソリューションを評価する)
・ユニークさや競争力があるサービスで参入できるか
・既存手段/競合製品に比べて、何が優れているのか。なぜ、それができるのか

●優秀なチームであるか
過去の実績/経験(ファウンダーマーケットフィット)

・事業領域に知見があるか、ネットワークがあるか
・過去の事業/仕事の経歴
・これまで、何を達成してきた方々か

現在のチームの魅力
・上記の「有望な市場であるか」の内容や今後の戦略に対して、解像度が高い仮説を持っており、それを説明できるか
・説明した内容をエグゼキューションする力があるか
・人としての魅力を感じるか(人が集まるか、人がついていくか、周りの人を巻き込めるか)

シリーズAまでのプロダクト開発力
・優秀なエンジニアがいるか(採用している or 採用の目途があるか)

■PreA
PreAの段階でも、基本的にはシードと同様に、上記の観点でDDを進めることになります。
シードとの違いは、記載した内容のうち、「市場のミクロな観点(顧客の課題について、解像度を上げる)」が、実例/定量ベースでお話できるようになることです。
ですので、このあたり重点的にディスカッションをさせてもらいます。

具体的には
・上記に記載した、ターゲット、顧客課題、代替手段/競合商品、導入目的、課題に対してどれくらいお金を払うか、という点の実例/実績
・導入の効率性(営業期間、CVRや成約率、オンボーディング内容と期間、など)
・導入されたサービスの顧客の利用度合い(顧客ログイン率、NPS、など)
などを伺いながら、PMFに至る蓋然性を検討します。

こんな感じです。

シード、PreA

「シリーズA」編はこちら
https://note.com/onu1984/n/n673d1e264ab3

「事業計画」編はこちら
https://note.com/onu1984/n/nadb24faddd98

明日(2月9日)は、「シリーズA~レイター」です。楽しみです!

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