野村メモ〜Nomura Memo〜
先日、野村克也さんがお亡くなりになられました。
今、自分は30歳なので選手としての姿は見たことがなく、ただ「ボヤいて終わり!」「選手の文句しか言わないで終わりかよ〜」位の人としか思っていませんでした。なのであまり良い印象はありませんでした。
(そこまで野球を知らないので、言葉は悪いと思いますがすいません)
しかし、この本を読んで野村前監督の素晴らしさや考えの深さ、選手教育の素晴らしさを学ぶことができました。
野村前監督を知らない人でも読む事で教育方法や自己成長のための参考になると思います。
冒頭にはメモの効用として
①記憶力を高める
②観察力、思考力を高める
の2点を挙げています。特に重要なのは②の方になります。
情報を集約し考える事で予測する力も自然に身につくと書いてありました。自分も書き出すとまとまる事もあるため、確かになと思いました。
全部書くと正直書ききれません!笑
なので、印象に残った所だけ紹介します。
【心に残った言葉】
1.30代、40代の苦労が今後の自分をつくる
孔子の残した言葉で「子曰く吾十有吾にして学に志す、三十にして立つ
四十にして惑わず」とある。
自分も30歳なのでこの言葉を聞き、よりやる気が高まった。
2.もっと自分の力を伸ばすために
上杉鷹山の言葉にも
「為せば成る為さねば成らぬ何事も 成らぬは人の為さぬなりけり」
限界を決めてしまうのは自分自身。野村前監督は高い目標を設定して
自分のいる位置へと線を引く。そうする事で自分が今何をすべきか自ず
と分かってくるという。そして、本当の効果が出るのは4ヶ月目から。
3.自分の力を伸ばすための「3つの禁句」
野村さんは「妥協」「限定」「満足」 を自分への禁句として
言い続けてきた。
・妥協:これくらいでいいかな
・限定:自分の力なんてこんなもんだ
・満足:もうこれくらいでいいだろう
これらの言葉は自分にブレーキをかけ自分の成長を止めてしまう。
自分も中学や高校の頃使っていたなと感じました。もう少し早くこの本
と出会いたかったと思いました。
4.人として生きる
これは謙虚さと素直さを持って生きるということ。
社会生活というものは他の人があってこそ自分がある。なので、自分
だけどうにかなろう!自分だけ良い成績になろう!などと思うと
チーム力は上がらず下がる一方になってしまう。
「感謝心」を忘れず仕事に取り組んで行きたいと思いました。
【最後に】
野村前監督は人としての在り方(感謝心、人間性など)を1番言いたかった
のではないかなと読んで思いました。
単なるメモの取り方だけではなく、人としてどうあるべきかということを教えてくれた一冊でした。