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「なぜ自分は青森に住むのか」を考えたときに、浮かんできた8つの理由

先日、「消滅可能性都市」に関するニュースが報じられました。若年女性の人口減少率を元に『最終的に消滅する可能性がある』市町村を調査したところ、全体の4割の自治体が該当する、という内容でした。

青森県は全国の中でも特に消滅可能性都市に該当した市町村が多く、全40市町村の内35市町村が該当してしまいました。僕の住んでいる市も該当しています。

一方で、そんな状況でも実際に住んでいる身としては、当面はずっと青森に住みたいな、住んでいるだろうな~、という感覚があります。そこで、

「自分はなにが理由で青森に住みたいと思うんだろう?」

という疑問について、このニュースを見てから頭の中で思いを馳せていました。そうして自分の中に浮かんできた、青森に住みたいと思う個人的ポイント8つを挙げてみます!


温泉にたくさん入れる

自分がこれを書くと「やっぱりな」と言われるかもしれませんが、これがかなり大きいのかもしれない。僕は仙台、東京と過ごしてきましたが、青森に帰ってきてからが人生の中で一番温泉に入る機会が多いです。

温泉銭湯(日帰り)も温泉旅館も豊富な青森県。
こちらはつくだ温泉 ゆーぽっぽ(青森市)

人が少なくて快適

「消滅する可能性」と言われるだけあって、確かにその通り人が少ないです。映画館も、温泉も、イオンモールでさえも混んでいなくて快適です。山も海はもちろん、近所も人がいなくて快適です。喜んでばかりはいられませんが、暮らす分にはストレスが無いです。

近所の散歩コース(2024冬)

食べ物がうますぎる

単純に食べ物がうますぎます。三方を海に囲まれて海産物が美味い。ホタテうまい。イカうまい。りんごは圧倒的にうまいし、他の果物や野菜も美味い。メロンも、とうもろこしも美味い。かぶも美味い。スイカも美味い。

何よりラーメンがうまい。煮干しラーメン。しじみラーメン。味噌バターカレー牛乳ラーメン。でもやっぱり普通の中華そばが一番染みます。

こちらは嶽温泉(弘前市)田沢食堂の中華そば。

お菓子がうますぎる

お菓子が美味すぎます。前述の「食べ物がうますぎる」と別にする必要があるほどお菓子がうまい。和菓子も美味いし洋菓子も美味い。餅も美味いしケーキも美味い。アップルパイ美味い。麩菓子うまい。かりんとう美味い。特に、小さくても長年やってる町のお菓子にめちゃくちゃ惹かれます。なお青森に帰ってから5キロくらい太って、そこはやばいです。

ゴリゴリした歯ごたえが魅力の名物「縄かりん糖」

ダークな魅力がある

この辺から個人的な偏見を交えつつお送りします。

青森ってバトル漫画だと確実に闇属性なイメージありますよね。光じゃなくて闇。陽じゃなくて陰。絶対ダーク側です。

色々な小説や漫画、映画作品などに『青森』が出てくる場合、「逃避行の末に辿り着く場所」「世間から身を潜める場所」「決戦前に修行する場所」など、何かしら隠れる場所として登場することが多いように思っています。そのダークさがかっこいい。

ちなみに自分の中で青森のダークさを表している象徴といえば、どちらも青森県出身の「太宰治」と「amazarashi」です。分かってくれる人いますように。

五所川原市の太宰治記念館「斜陽館」

心のマグマがすごい

青森には、前述のように普段はダークな世界にいながら、心の中にマグマを沸々と燃やし続け、一つの物事に取り組む人が多いように思います。雪の降る寒い冬も、厳しい環境の中でも、心のマグマを燃やし続け、技術を研鑽し、来るべき時に爆発させるタイプの人が、青森らしいと感じます。

例えばですが、ねぶた師。りんご農家。弘前の桜守。津軽三味線奏者。勝手なイメージですが、僕の中ではこのような方々に共通点を感じています。ダークの中で、あふれる力強さ、生命力をぶつける感じが、すごい。

「生きてる」って感じがする

もはやうまく言えないのですが、青森は「生きてる」って感じで生きられる場所だなあと思います。青森には恐山やイタコなど「死」と向き合う場所が多く、その分「生きてる」ことについても考えさせる場所なのもしれません。

ちなみに青森は日本一の短命県なのですが、それさえも「生」にまっすぐ向き合って欲望に忠実に生きているので、酒や塩分を摂取しすぎてしまうのが理由のような気がしてきました。(※とはいえ青森県民の皆さん、健康に気をつけて長生きしましょう)

漫画「3月のライオン」で島田八段が痛みに耐えながら、自分の全てを懸けるように宗谷名人に挑んだ時のこのセリフ。「生きてる」って感じ。この感じを抱えながら、生きている人が多いなあと思います。

消えていくからこそ住みたい

何よりも、「消えていくのであれば、この目で見ておきたい」というのが大きいかもしれません。

消えていくからこそ、今青森にあるものを見てほしいし、青森に来てほしいという気持ちがあります。青森に住んでいる自分は、青森にあるものが何なのかをもっと認識して、もっと伝えていきたい。このnoteも、ささやかかもしれませんが、そんな気持ちで書いています。

青森県の最高峰、岩木山

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鎌田よしふみ|青森の温泉ソムリエ♨
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