泉質解説⑦〜皮膚のトラブルにはココ♨️〜酸性泉
療養泉は、含有する化学成分の種類や量によって10種類の泉質に分けられます。
泉質によって、特徴や期待できる効果、適応症、禁忌症が異なり、温泉を選ぶ際の一つの目安になります。
10回にわたってそれぞれの泉質について解説していきたいと思います。
前回は含鉄泉について解説しました。↓
第7回は酸性泉です♨️
温泉水1kg中に、水素イオンを1mg以上含むものを言います。
名前の通りpH値が低く、強い酸性を示します。
泉質別適応症
浴用
・アトピー性皮膚炎
・尋常性乾癬
・表皮化膿症
・耐糖能異常(糖尿病)
飲用
なし
さらに、平成26年の鉱泉分析法改訂以前の泉質別適応症は、
浴用
・慢性皮膚病
飲用
・慢性消化器病
とされていました。
改訂前の適応症は伝統的に信じられてきた経験的見地によるもの、改訂後の適応症は最新の医学的知見によるものです。
改訂前と改訂後、どちらの効果も期待していいでしょう。
酸性が強いため、入浴すると肌にしみ、飲むと酸味があります。
殺菌力があるため、アトピー性皮膚炎やニキビ、水虫(白癬)、疥癬などに効果があり、「皮膚病の湯」と呼ばれています。
刺激が強い分、湯あたりや湯ただれしやすい泉質のため、皮膚の弱い方や高齢者、身体が弱い方は医師に相談した上で利用してください。
また、入浴後はシャワーで洗い流すようにしましょう。湯めぐりの場合は、酸性泉の後に単純温泉や塩化物泉など、刺激の少ない温泉に入るのもおすすめです。
代表的な温泉地
・登別温泉(北海道)
・酸ヶ湯温泉(青森県)
・嶽温泉(青森県)
・玉川温泉(秋田県)
・後生掛温泉(秋田県)
・蔵王温泉(山形県)
・岳温泉(福島県)
・草津温泉(群馬県)
・万座温泉(群馬県)
・塚原温泉(大分県)
・明礬温泉(大分県)
おわりに
酸性泉は、刺激が強く入浴には注意が必要ですが、その分効用もあり、正しく利用すれば高い効果を期待できます。
特に皮膚のトラブルでお悩みの方は、ぜひ酸性泉を利用してみてください。
最後までお読み頂きありがとうございました!
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