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【長野県】戸倉上山田温泉 戸倉観世温泉
温泉タマネギです。
電車で共同浴場を巡る日帰り旅の2湯目は、国民温泉から徒歩5分ほどのところにある戸倉観世温泉です。国民温泉から距離はさほどありませんが、泉質は結構違います。
では、さっそくレポートさせていただきます。
【温泉の評価】
総合評価 ★★★★☆
(評価詳細)
新鮮度 ★★★★✩
加水、循環、加温なしの掛け流しです。国民温泉と同様、シャワーとカランから出る湯も温泉です。こちらは2本の源泉があり、それに伴い浴槽が二つあります。43℃の源泉のほうは20人ほどが入れる大きい浴槽で、41度の源泉は2人しか入れない小さい浴槽です。どちらも湯量は浴槽に対して十分です。
細かい話なのですが、大きい浴槽のほうはオーバーフロー方式でなく、浴槽の中から湯を捨てていくタイプの掛け流しでした。この掛け流し方式は湯の島館(梅ヶ島)でもあった方法で珍しいです。この方式では、掛け流れたばかりの表層の新鮮な湯ではなく中層・下層の古い湯を確実に捨てることができるというメリットがある一方、表面に浮いた髪の毛などが表層に少し溜まってしまうというデメリットもあります。私はオーバーフロー方式のほうが好きなので、シンプルにオーバーフロー方式にしてほしかったな、というのが本音です。
小さいほうの浴槽に関しては、通常のオーバーフロー方式の掛け流しです。連続で温泉を巡ることを考慮し、こちらのぬる湯のほうに長めに浸かっておりました。
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泉質 ★★★★☆
アルカリ性単純硫黄泉で、国民温泉より強い卵臭がします。色は薄い緑色で、肌触りはややヌルっとします。こちらは依然宿泊した有田屋旅館と似たような泉質でした。成分表をみても遊離硫化水素が国民温泉とは異なります。白濁りの硫黄泉も好きですが、緑色の硫黄泉も好きです。成分表で見るよりも国民温泉と観世温泉の差は大きいと感じました。
下記の成分表の写真は、特別に番頭さんから特別に許可をいただいて撮影させていただきましたので、転載禁止でお願いします。
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ロケーション ★★★★☆
お風呂は男女別で、浴槽は2つです。少し前に改装があったようで建物は比較的新しく清潔感があります。無骨な共同浴場、温泉はこれでいいんです。
独泉度 ★★☆☆☆
さすがに共同浴場なので、人はひっきりなしに入れ替わりますし、国民温泉よりも規模が大きいので、その分出入りは激しいです。ただやはり地元の方がほとんどで皆顔なじみです。正月休みの昼過ぎに行きましたが、窮屈な感じではありませんでした。
【その他コメント】
観世温泉と国民温泉、電車で名古屋から4時間かかりますが、本当に行ってよかったと感じました。もしまた日帰り電車旅をするのであれば、もうすこし戸倉上山田温泉でゆっくりして、ここの2つをメインに残りの共同浴場を掘っていこうと思います。行く前は、観世温泉>国民温泉という優先度でしたが、結果入ってみると今回は若干の差で国民温泉に軍配が上がるかなと感じました。こういうところが温泉の面白いところです。おそらく次に行ったときはまた感じ方が違うんだろうと思います。
【訪問履歴】
2025.1.3 日帰り