こんにちは、Arteryex CMOの小野澤です。今回はPRtimesを見ている中で気になったPHR関連のニュースについて書いていこうと思います。
日本におけるPHR事業の方向性などを知れる良い機会だと思うのでぜひ最後まで読んでみてください。
私が実施した内容ではないので、あくまでも公式に出ている情報を元に整理していきます。本ニュースに関するご質問等は以下情報源よりよろしくお願いいたします。
ニュースの概要:遠隔医療アプリを活用した小児オンラインかかりつけ医体制による医療費削減効果の有用性に関する実証実験
本実証実験は内閣府地方創生推進事務局が進めている「令和5年度先端的サービスの開発・構築や先端的サービス実装のためのデータ連携等に関する調査事業」の内容です。
その中でも今回は株式会社リーバー様*の取り組みについて記載していきます。今回の事業目的は以下だったようです。
つまり、遠隔医療アプリを活用することで、小児かかりつけ医機能の促進と医師不足を補完することを目指して行われていると。
その中でも
そもそも小児オンラインかかりつけ医体制を作る
アプリを活用した適正受診・医療費削減
に関する内容が報告されています。
取り組みの結果①
まず、①の小児オンラインかかりつけ医体制を作るというものに関しての実績としては以下のように記載されています。
患者満足度高く、小児の時間外対応におけるオンライン診療は有用的であるという結果が出ていますね。
しかし、オンライン診療後に急変した場合の対応などには課題が残っているそうです。
また、今回はPHRデータの連携やオンライン診療の前段階でテキストチャットでの相談が行われていたそうで、それぞれの相談内容もかかりつけ診療所に適切に共有されることにより日常的な診療にも活かせるという評価も医師からもらえたとのこと。
取り組みの結果②
続いて、遠隔医療アプリを活用した適正受診・医療費削減に向けた実証ですが、前提条件に則って以下の試算結果が出ております。
遠隔アプリの登録者のうちテキストチャットを実施した人の割合、および医師の「即時の医療受診が不要」という判断および相談者がおおむね医師の回答どおりに対応したなどの前提条件などを元に算出されています。
この試算結果を見ると、医療費削減のための種も見えたのではないでしょうか。
もちろんさまざまな課題があるかと思いますが、ぜひこの分野も進められるといいですね。
書き終えて一言