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【PHR事業ニュース】PHRの活用による医療費削減事業

こんにちは、Arteryex CMOの小野澤です。今回はPRtimesを見ている中で気になったPHR関連のニュースについて書いていこうと思います。

日本におけるPHR事業の方向性などを知れる良い機会だと思うのでぜひ最後まで読んでみてください。

私が実施した内容ではないので、あくまでも公式に出ている情報を元に整理していきます。本ニュースに関するご質問等は以下情報源よりよろしくお願いいたします。

内閣府調査事業の報告:遠隔医療アプリを活用した持続可能な小児オンラインかかりつけ医体制の構築

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000172.000033619.html

ニュースの概要:遠隔医療アプリを活用した小児オンラインかかりつけ医体制による医療費削減効果の有用性に関する実証実験

本実証実験は内閣府地方創生推進事務局が進めている「令和5年度先端的サービスの開発・構築や先端的サービス実装のためのデータ連携等に関する調査事業」の内容です。

その中でも今回は株式会社リーバー様*の取り組みについて記載していきます。今回の事業目的は以下だったようです。

事業目的:
小児かかりつけ医機能の促進と医師不足を補完することによる持続可能な小児地域医療体制の構築を目指し、遠隔医療アプリを活用することで、地域内外の医師が連携して時間外対応を行う体制(小児オンラインかかりつけ医)の構築とその有用性の検証を行いました。あわせて、遠隔健康医療相談やオンライン診療を活用することで、かかりつけ医機能の強化を図りつつ、休日・夜間救急医療施設への受診を適正化に向けた実証を行いました。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000172.000033619.html

つまり、遠隔医療アプリを活用することで、小児かかりつけ医機能の促進と医師不足を補完することを目指して行われていると。

その中でも

  1. そもそも小児オンラインかかりつけ医体制を作る

  2. アプリを活用した適正受診・医療費削減

に関する内容が報告されています。

*(PRtimesの情報より引用)
株式会社リーバーについて
株式会社リーバーは、医療のデジタル化を推進し、遠隔医療アプリケーションの開発・普及に尽力しています。詳細は公式ウェブサイトをご覧ください。

https://www.leber.jp/

取り組みの結果①

まず、①の小児オンラインかかりつけ医体制を作るというものに関しての実績としては以下のように記載されています。

<診療前相談・オンライン診療の実績>
アプリを利用したビデオ通話型の診療前相談・オンライン診療の実施件数は6件。
いずれも軽症であり、(対面診療ではなく)オンライン診療で対応が可能と判断。
また、患者の満足度も高く、小児の時間外対応におけるオンライン診療の有用性が一定示された。
一方、地域外の医師によるオンライン診療は、現地の夜間救急体制の事情等を対応医師が詳細に把握しづらいことから、オンライン診療後に急変した場合の対応について注意が必要であった。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000172.000033619.html

患者満足度高く、小児の時間外対応におけるオンライン診療は有用的であるという結果が出ていますね。
しかし、オンライン診療後に急変した場合の対応などには課題が残っているそうです。

また、今回はPHRデータの連携やオンライン診療の前段階でテキストチャットでの相談が行われていたそうで、それぞれの相談内容もかかりつけ診療所に適切に共有されることにより日常的な診療にも活かせるという評価も医師からもらえたとのこと。

取り組みの結果②

続いて、遠隔医療アプリを活用した適正受診・医療費削減に向けた実証ですが、前提条件に則って以下の試算結果が出ております。

<試算結果>
上記の前提条件を踏まえ、茅野市で0~18歳の子を持つ4,738世帯全てが遠隔医療アプリに登録し、年間で7割(3か月利用率17.3%の4倍に相当)の世帯がテキストチャット相談を利用したと仮定。
これにより、約65%の医療受診が避けられたとするとすると、2,000回超の受診が避けられたと試算することができ、約10,000千円程度の費用が削減されることとなると試算できる。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000172.000033619.html

遠隔アプリの登録者のうちテキストチャットを実施した人の割合、および医師の「即時の医療受診が不要」という判断および相談者がおおむね医師の回答どおりに対応したなどの前提条件などを元に算出されています。

この試算結果を見ると、医療費削減のための種も見えたのではないでしょうか。

もちろんさまざまな課題があるかと思いますが、ぜひこの分野も進められるといいですね。

書き終えて一言

このような形式でニュースを取り上げてnoteに記載したのは初めてなのですがいかがでしたでしょうか。
私としても他社事例が見れ、それに対して考察ができる良い機会だったのですが、情報の取り扱いには注意する必要がありそうですね。
もしこのような記事に問題がありそうとお気づきの方がいればご連絡いただけると幸いです。
mukimuki.onozawa@arteryex.biz


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