母が重くてたまらない 墓守娘の嘆き
仕事のこと、結婚のこと、勉強のこと、どれか一つでも母に否定されたことはありませんか?娘のことを思っている。そんな幻想を抱いている母から遠ざかりたい。でもそんな方法があるとは思えないし、自分はそこまでの関係ではない。
と思っていたとしてもただ気づけないだけなのだとしたら…
そんな両親と自分をカウンセラーの視点から教えてくれる1冊を紹介します。
◯題名
◯この本を40文字でまとめると?
娘が歩まされている時間は全て母が娘にまたがって歩き、幻想を抱いてしまっている状態
◯本から得られるもの
・母との関わり方がわかる
・父との関わり方がわかる
・事例からどんなケースが挙げられているのかがわかる
◯著者のプロフィール
信田 さよ子は、日本の臨床心理士、フェミニスト。専門は臨床心理学。原宿カウンセリングセンター初代所長
◯書籍の概要
母の背景を見直してみる。母が親戚や夫から受けてきたこと、その吐口が娘になっている可能性が高い。
娘だけは自分と血がつながっているし、味方だと思い込んでしまう母に対し、不満を募らせている声が本書の事例からも挙げられている。
◯感想
母と娘が題材ですが、息子としても考えさせられる1冊でした。私の人生は母親が口出ししてきてもスルーすることも多かったのですが、自然と母親の望んでいたことは完遂している気がします。
勉強よりゲームだった私に母親は常に「勉強しなさい」と怒鳴る毎日でした。多分高校生の時に本当に諦めてくれたのか勉強しなさいとは言わなくなりました。
それでも成績が悪く、オール2以下でした。そんなこんなで人生を自分の思い通り過ごしてきましたが、ある日をきっかけに読書をするようになりました。
ゲームしかしてこなかった私が実家に行っても本を読んでいる。そんな姿に母は写真をとって周りに変わったことを言いふらすほどでした。
この時に「あぁ、社会的成功を望んでいるんだな」と強く思ってしまいました。
たとえゲームしかしてこなかったとして何がダメなのでしょうか。私は結婚をして子供も授かり、兄弟、両親、親戚の全てと仲が良いですが、時折みる母の存在を重く受け止めるときはありそうです。