アイアムハウス 家族を繋ぐものは何?
『アイアムハウス』は、オンラインゲームと現実の事件が絡み合った、ドキドキするミステリーです。舞台は「十燈荘(じゅっとうそう)」という高級住宅街。秋吉家(あきよしけ)が、家族みんなそれぞれの趣味に関係した不思議な形で命を奪われます。唯一、息子の春樹(はるき)だけが生き残ります。
この事件を調べるのは「死神(しにがみ)」と呼ばれる刑事、深瀬(ふかせ)。実は16年前にこの場所で起きた「妊婦連続殺人事件(にんぷれんぞくさつじんじけん)」にも深瀬は関わっていて、過去の事件と今回の事件が少しずつつながっていくのです。
物語の中では、十燈荘に住む人たちの隠れたルールや距離感がだんだんと見えてきます。表向きはすごく立派な場所だけど、その裏にはなにか怖い秘密があるんです。この謎を解くことで、家族の絆(きずな)がどんなものか、時にはそれが重い「呪縛(じゅばく)」になってしまうこともあるというメッセージが伝わってきます。
物語は、最後まで目が離せない展開で、どんどんページをめくりたくなります。難しい伏線(ふくせん)もきっちり回収されるので、スッキリとした気持ちで読めるはずです。事件の犯人は誰なのか、そして春樹が生き残った意味とは? その答えをぜひ確かめてみてください。
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