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月に一度、遊ぶ約束をしている友達がいます。高校の時からの友達です。「遊ぶ」と言っても、お茶したり飲みに行ったり、お風呂に行ったりする感じです。

今朝、朝のさんぽ道のルートを変えて、彼女の会社の前を通りました。朝早くから会社の中に誰かいる様子。そしたら、その会社の人が私に気づいてくれて「呼んでくるから待っててー!」と彼女を呼んでくれました。

こんな朝早くみんな出勤してるんだと思ってびっくりしていたら、そこに彼女がひょっこり現れ、私を見て「こわい!」と言うのです。なにがこわいんやと思っていたら「やっぱり以心伝心。今日メールしようと思っとった!」とのことでした。

高校の時、彼女が家出したことがありました。それを知った私は、あわてて家を飛び出しました。夏の夜でした。自転車に乗って町を探して、でも全然見つからなくて…途中なんだか泣けてきて、電話ボックス(当時はいたるところにありました)に入ろうとした時、遠くに彼女の背中を見つけたんです。その時、彼女の名前を呼んでも呼んでも声にならなくて・・・(ほんと声が出なかったんです)でも呼ばなきゃどこかへ消えてしまいそうで、それでも声は出なくて・・・。私は走りました。あんなに必死に走ったこと、人生であの時だけかも?

今でも「あんた家出したよねー!」と笑って話します。もう何十年も前のことです。あの時のいろいろが、今の私たちを象って、大人にしてくれました。

友達って、会っても会わなくても友達です。

会っても会わなくても。

そこがいいなと思います。

また、友達と会って、話し、笑い、ともに過ごすだけでいろんなことがリセットされる。気持ちの軌道修正をしてくれる。どんなにブレたとしても、友達ってそんなチカラを持っているのですね。いえ、そんなチカラをくれる人が、真の友達なのですね。

そして、彼女の話に戻りますが、彼女はいつもいい匂いがします。それが何とも懐かしく、あの頃へのショートカットみたいです。

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