人生とは生きるに
香り作りは、朝早く行うと決めています。生活の匂いがまだしない朝、五感である嗅覚が目覚めたばかりの朝、窓を開けて新しい空気を入れる朝、なんとなく朝がいいかなと思うからです。
ビーカーをきゅきゅっと磨いて、そこへメインの精油をぽとりぽとり。そこからサブの精油を足して、香りを嗅ぎながら、また足していきます。ゴールデンブレンドをひそかに狙いながら、あとは風まかせ、時まかせの香り作りがとても好きです。
ブレンドした香りは、少しずつ変わっていくのも面白いです。それと、まったく同じ香りが仕上がらない、というのもワクワクします。自然の世界とは、きっちり量ったとしても同じものはないのです。その時のお天気や空気、場所、すべてを内包していくので、同じものはできないのです。そこが合成の香りと違う醍醐味です。
今朝は、香水とアロマスプレー、ピローと塩まくらの制作をしました。注文というのはない時は全くないし、混む時はすごく混むし、不思議なものです。静かな水面に石を放るがごとく、なにか波動のような力が働くのでしょうか。先日から注文が混んで忙しくしています。
私の作った香りが、誰かに寄り添ったり、時には励ましたり、癒したり、そんな風に旅立ってくれたらいいなぁと思います。ピンと張りつめた糸がたわわんと弛んで、少しでも前を向けたなら・・・そんな小さな願いも香りのなかにふくんでいけますように、と思います。
もしかしたら、香りの中に宇宙が見えるかもしれません。どうぞ香りの行方を追ってみてくださいね。
先日から海外ドラマの「After life」を観ています。今まであんまりハマるドラマはなかったのに、今はシーズン2に突入しました。主人公とある女性がお互いの伴侶の墓地で、ベンチに座り、身の上話をするシーンがあるのです。その時の女性の台詞が、メモをとりたいぐらいいつもグッとささるのです。実際メモをとってないので、ほぼ忘れてしまいましたが、そのなかにひとつ、「人生とは生きるに〇〇〇・・・」というのがありました。○○○・・・。何文字でもかまいません。あなたならどんな言葉を選びますか?
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