オノちゃん

誰に読ませる気もない日記を書いたりするよ!

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最近の記事

季節は変わる 冬になる #0

冷たい風が吹く 冬の道をそぞろ歩く。 今年も、もう終わりだ。 ため息をつく ため息をつくため 顔を上げると同時 そこらの店の店頭に ゴテゴテと飾り付けられた イルミネーションが目に入る。 あぁ、そうか。もうすぐ… 私には関係のないクリスマスと 私に関係ない年の瀬 あと正月がやって来る。 関係ある人々が湧き立つ通りに 場違いな自分を見るのは 今に始まった事ではない。 もう何度目だ。 ため息をつく ため息をついて トレンチコートのポケットに 乱暴に手を突っ込むと なけ

    • She’s Not There #4

      夏の動物園は暑い。 クソみたいな気温の中、汗をダラダラ流しながら 馬を眺めている。 もうかれこれ二時間ほど。 色んな人達が、俺と馬との間を通り過ぎていく。 幸せそうなカップル。 老年夫婦。 子供連れのファミリー。 学生グループ。 俺は馬を見ている。 こいつは数年前に大井競馬場を走っていた。 地方競馬で大井を走れるという事は それだけで実力もしくは血統が そこそこである証で まぁ勝てないと更に地方の競馬場に行ったり こうして乗馬クラブに引き取られたりする。 変なおっさんに絡

      • Christmas Eve #3

        もう最近の音楽なんかは全然、聞いてないけど どうやら若者の間での音楽シーンでは今 シティポップが流行ってるらしい。 それは凄くよく分かる。 俺もあんな爽やかな風のような 人生を生きてみたいし ドライでお洒落なコードに乗せて 淡くて切ない青春を過ごしてみたかった。 なぁ、ホントそうだよな。 と一人ごちながら酒を呑んでいる。 場末の赤提灯で。 これは一体、どうしたことだ。 何でこんな事になっちまったんだ。 あ、つくね二本おろしポン酢で。 賑やかな店内のカウンター席。 目の前の

        • Airport #2

          今日は良い天気だし、羽田空港に行ってみることにした。 なぜかというと空港からはバスがいっぱい出てるから。 最近はバスが好きなので、色んな行き先のバスを乗り場で眺めたり 何となく気になったら乗ってみたりする。 家を出る前に携帯電話でお母さんに連絡する。 電車の事故にあってから、どこかに出かける時は連絡するのが約束だ。 今日は良い天気だし、バスを見に行くよと言うと うん分かった気を付けて行きなさいと言ってくれた。 忘れずに財布を持って地元の駅まで歩く。 途中、工事現場の作業員み

          Platform #1

          田舎の駅の誰もいないホームで 電車を待っている。さっきからずっと。 誰もいないホームで 呟いている。とりとめもない思考。 人は何処からやって来て 何を成すために在るかとか 記憶と夢の在処とか これから何処へ向かうかとか 有象無象。とりとめもないことを。 田舎の駅の誰もいないホームで 死に場所を探している。いつからかずっと。 ビール缶を片手に 世捨て人チックな風態で。 女子高生の集団がやって来て 少し賑やかになった駅のホームで 死んだ目で俺は これから何処へ向かうというのか。

          2024年11月3日

          < 映画感想 覚書 > M・ナイト・シャマラン 「トラップ」 ・ルパン三世か! ・んな訳ねぇだろの天丼が途中からクセになる ・アメコミヒーローのノリを楽しめた ・変な教訓が出て来なくて良かった ・中身のないエンタメ(いい意味で) ・頭の中カラッポにして浴びるが吉 ・映画館の音響で聞くライブって素晴らしいね ・暇つぶしという意味では最適な映画

          2024年11月3日

          2024年10月27日

          映画「箱男」に出てきた アーケード商店街を見に高崎まで来た。 映画の中ではシャッター商店街みたいな感じだったが 実際、見てみると結構やっている店もあって 奥の方には派手なキャバクラもある。 昭和と平成と令和が無秩序に混在した感じ。 地方のチグハグな繁華街っていいな。 個人的にはメイン通りより一つ路地に入った景色が 「箱男」感があって刺さりました。 改めてあの映画は内容もさる事ながら ビジュアルが秀逸だったなぁと思い返したりした。 でまぁせっかく高崎まで来たので ラーメンを食

          2024年10月27日

          2024年10月14日

          えー、僭越ながら乾杯の音頭を取らせて頂きます。 超弦理論によると、世界は11次元らしいです。 頭が悪いので理屈はサッパリ分かりませんが つまり1次元は一方向の線、2次元は線と線が交わって平面 3次元は高さを足して立体、これが我々の世界。 そこに時間軸を加えて実際は4次元という解釈もあると。 しかも自分よりも高次元の世界は見る事も感じることも出来ないときた。 で、11次元であります。 もはや絶望的ですらありまして 皆さまの喉もカラカラでございましょう。 しかしご安心くださ

          2024年10月9日

          < 映画感想 覚書 > 黒沢清「Cloud クラウド」 ・転売ヤーの話と思ったら人がバンバン死ぬ。 ・極端な話、人生壊されて復讐しない奴もいれば足踏まれただけで殺っちゃう輩もいて 怨念の深さと悪意の大きさって、そういえば比例しないよな。 ・そもそも映画がフィクションに見えるのって登場人物に華がありすぎるからだろうか。 (みんな俳優さんなんだから当然) ・演技する人特有の間の取り方ってある。 やり過ぎるとウザいし無いと退屈。それって絶妙なバランス。プロって凄いな。 ・

          2024年9月28日

          自分にとって究極のメニューとは何だろう。 例えば貴方が明日、死ぬとして 最期の晩餐に食べたい物は何だろうか。 ミシュラン評価が三つ星レストランのフルコース料理だろうか。 行きつけの居酒屋でいつも注文するモツ煮とビールだろうか。 それとも母親が子供の頃によく作ってくれた懐かしのオムライスだろうか。 そもそも死なねぇよクソが! という意見は置いておいて仮の話ね、仮に。 そう考えてみるとこれが中々に奥深くて オードブル、スープ、魚料理、肉料理 メインディッシュ、サラダ、ドリンク

          2024年9月15日

          オノちゃんはクソ野郎なので普通になれなかった。 聡く在るとか 状況で巧く立ち回るとか コスパとか、損切りとか リスクヘッジとか云々アブラカタブラ… そんなものは全然どうでもいい。 と思って生きてきた。 そんな能力も無かったから。 オノちゃんは老害になりたい。 膨れ上がった下腹と下卑た笑みを顔に浮かべて 職場の義務飲み会なのにも関わらず 具にもつかない話を殊更に捲し立て 過去の武勇伝ばかりを得意げに喚き散らし 酒もアホみたいに呑んで煙草を吹かし千鳥足 まるで獣のようなスタイル

          2024年8月31日

          明後日から関東労災病院の口腔外科に入院することになっている。 地元の歯医者へ虫歯の治療で行った際レントゲンを撮ったところ、左下の親知らずの下の歯茎の中に割りと大きめの膿が見つかり 良性か悪性か分からないけど放っておくと骨までいってしまうので早めに摘出した方がよいとの事で手術する運びになった。 自覚症状は全くなく痛みも無いのだけど、どうも既に神経に触れているらしく 痺れを感じませんかと歯医者から言われたら、そういえばそんな気もしてくる。 我ながら自分の身体に無頓着すぎると思うが