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神様と地域を結ぶ 年に一度の「大祭」

5月17-19日は、当社の年に一度の大きなお祭りである「大祭たいさい」が斎行されます。

祭りは、神様への感謝をかたちにして表す行為であり、神様と人と地域を結び、絆を深めるものでもあります。


◆神様と人と地域の絆を結ぶ「祭り」

当社の氏子地域は入谷・中入谷・坂本・北上野・松が谷という5地区17町会から成ります。

本殿での祭礼は、殿内に入ることができる人数に限りがあるため、一年に一度の大きなものでも参列は一部の代表に限られてしまいます。

そんな祭礼に工夫を凝らし参列・奉仕の人数を最大化したものが、神様をかついで直に町の隅々までご覧いただく神輿みこしでの渡御とぎょです。

渡御とぎょでは神社にお鎮まりになる神様に神輿みこしへおうつりいただき、氏子の手により地域を渡御とぎょ(巡幸)して神様に人々の活力ある姿と、平素よりお護りをいただいている地域の様子を隅々までご覧いただきます✨

3年に1度の本祭では、神社が有する巨大な「本社神輿」の渡御とぎょが行われ、200人からの担ぎ手が神輿を囲み、前後を100人を超える列立てを組んで盛大に執り行います。

神輿の渡御は単に大勢で神輿を舁ぐだけではなく、神酒所みきしょの設えやお清めに始まり、子供たちのお囃子はやしの舞台を作り、また多くの担ぎ手を迎え入れる様々な用意や、終わった後の食事の準備まで…と本当に多くの人が関わる、まさに街を挙げての一大行事です。

だからこそ神輿みこしは、そういった人たちの想いまでを背負って、大勢で心を合わせてかつぐもの。

地域を挙げて心を寄せ、一致団結して祭りを執り行い、互いに絆を深めて活力を取り戻し、地域の家々にご神徳をお分かちいただき、心新たに日常を歩むのです。

境内では露店の出店もございますので、是非ご家族でご参加・お参りください🎵


◆祭りで結び、示すもの

お祭りとは、祈りです。

私たちは毎年、多くの方々と力を合わせて神と人、国や地域の安寧あんねいを祈ってきました。

神社は、神様の御住まいとなる御神域であり、祈りを通して真摯しんしに向き合うことで元の自分に立ち返り、神様のお導きをいただいて皆が「元気になる場所」です。

一年に一度の大祭に際し、心静かに手を合わせるひとときを

遠方で参拝が難しい方も、神棚を通して、あるいは御守りなどの授与品を通しての『遥拝ようはい』という形でもよろしいかと存じます。

この節目のお祭りに、心からのお祈りとご奉賛を頂ければ幸いです。


◆一年に一度の「大祭」

神社では、毎朝行われる「日供祭にっくさい」をはじめ、年間を通してたくさんの祭りを行っていますが、その中でも年に1度の最も大きく大切なお祭りが「大祭」です。

大祭は、目には見えない神さまへの日ごろの感謝の心と、町と人を育む大切な絆を目に見える形に変え、入谷の町の心を合わせて行う大切な神事。

神様と人と地域を結ぶ、大切な役割を持つものです。

祭礼では、一つ一つのお供えから御神前での作法、祭りの設えから祝詞のりとの文章まで様々な形で感謝のまこと畏敬いけいの念を表現します。

大祭という特別な機会での感謝を捧げる表現方法は多岐にわたります。

・神職の仲介のもと氏子17ヶ町及び各奉仕団体の代表が集い、参列する
・神職は正装である正服を着て奉仕をする
・近隣の神社の宮司にもご奉仕をいただいて大きな祭典を執行する
・普段は閉まっている本殿ほんでんの御扉を開き、神様に広くご覧をいただく

・海川山野の豪華なお供え物をきょうする
・特別な威儀物いぎものを設える
神輿みこし渡御とぎょや特別な歌舞かぶの奉納等、神賑かみにぎわいを行う

上記のほか、神職は特別な祝詞のりとをあげ、氏子の代表も祭詞さいしを奏上して言葉で感謝を表し、祭礼に奏楽そうがくや特別な舞を入れる等…

大祭では、それぞれのお社に於いて考えうる最上の方法で神様をもてなし、目には見えない感謝の心を誰もが見える形にお示しして、一年に一度の大祭を行っているのです🎵


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