少年たちは花火を横から見たかった
夏が来て、夏が終わる
夏が終われば、秋になり
寒い冬がやって来ては
また新しい春の風が吹く
移りゆく季節の中で
別れや出会いを繰り返して
変化しているのだろうけど
なんだか前に進んでる気がしない
明日人生が終わったりしたら
やり残したことがいっぱいだ
『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』
もともとは1993年のテレビ番組「ifもしも」の中のひとつのエピソード。
二つの選択肢によって、別のストーリーを描くことがコンセプトの番組だった。
なにげなく見ていたら、目が離せなくなった。
当時無名の子役たち。誰が作った作品かも知らない。後に岩井俊二の作品だと知ったときは、点と点が繋がった感じがした。
とても好きな作品。
子供心に、何も先入観なしに心惹かれた作品だ。
番組のコンセプトによりタイトルが変わったらしい。初期の脚本段階での原題は、
『少年たちは花火を横から見たかった』
やっぱりこっちの方がいいよな、と思う。
毎年夏に観たくなる、夏を感じる作品だ。
あの頃はどうなりたかった?
何をやりたかった?
未来を想像できていたか?
想像もしていない
いくつもの分かれ道で
いくつもの選択肢を選んで
今ここに生きているんだろう
悪くはないけれど
もっと、もっとって
いつまでも思ってしまう。
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