ザブトン丼
近所のスーパーで買い物をしていたら牛肉が売り出し中で、色々な部位の牛肉が売られていた。その中で見つけたのがザブトンのパック。ご存じない方には何事かと思われようが、ザブトンと云うのは牛肉の部位の名前である。
ザブトンは肩ロースのあばら骨側に位置する部位。サシ(赤身の間に入っている模様のような脂肪、霜降り)がしっかりと入っているので、焼肉店では特上カルビとか特上ロースとして出されていることもあるそうな。肩ロースから切り分けると部位の形状が四角くなることからザブトンと呼ばれるようになったそうな。まあそれはともかくとして、これをステーキにしてご飯に載せたらザブトン丼になると思い付いたら、矢も楯もたまらずに買い求めることとなった。特上カルビ丼とか特上ロース丼ではいけない。やはりザブトン丼なのだと声高に申し上げたい。
なかなか見目麗しい牛肉である。右側の少し小さいのを焼くことにした。
フライパンに少量のバターを入れて、ザブトンを焼いた。最初は中火で、途中からは弱火でじっくり焼いてみた。何かのレシピだかプロのアドバイスだかで見たのだが、焼く前に塩を振るとドリップ(肉汁)が出てしまうとあったのを思い出したので、この時点ではまだ塩もコショウもしていない。焼くと云うよりもしっかり温める感じで調理する。最後の最後に塩コショウを振る。そのレシピだかアドバイスだかはうろ覚えなので全然間違っているかも知れないし、こんがらがって混線しているかも知れない。まあいいか。結果的にザブトンは美味しそうに焼けた。
焼けたザブトンをご飯に載せれば、ザブトン丼の完成である。ふとした思い付きからまだ1時間ほどしか経っていない。こう云うのはスピード勝負だ。どんどんやるべしだ。
フライパンに残った脂もかけたので、綺麗にてりてりとしている。なかなか迫力もある。iPhoneで写真をいっぱい撮る。取り憑かれたように何枚も何枚も撮った。
冷めてしまうのでそろそろ食べるとしようか。イタダキマス。
ウマウマウー。毎度お馴染みの自画自賛であるがこれはウマイ。サシはかなり入っていたけれど、全然しつこさはなく、肉の旨味が存分に味わえた。やわらかいけれど、肉を食べていると云う満足感もしっかりある。味付けを最小限にしたのもなかなかの高ポイントであろう。ご飯が炊きたてのナイスコンディションであったのも良かった。とにかく肉とご飯の最強タッグ選手権、ザブトン組の勝ち。いつかレギュラーサイズの丼で作ってみよう。ちなみに途中で醤油をかけてみたのだが、醤油の風味で脂の天衣無縫さがちゃんとまとまるのだと実感した。ワサビを追加すれば更にまとまるかと思う。でも脂の密やかな甘さは打ち消されてしまう。ちょっとモッタイナイ気がした。やはり塩とコショウで良かろう。脂もバターでなくオリーブ油やひまわり油だったらまた印象も変わるだろう。それも今度検証する。ザブトン丼ブラボー。今回は脱線ナシ。御馳走様でした。
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