![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/66391781/rectangle_large_type_2_c6c4020f9cc151310b69c0aabe9949fe.jpg?width=1200)
焼豚丼
ふと思い付いた事に着手してみて、すぐに最適解が導き出されることは少ない。大体のことは深い森のようで、分け入っても分け入ってもその森の何たるかに行き当たることが出来ない。そもそも何で森のことを知ろうと思ったのかさえも忘れてしまい、森の中をぐるぐると彷徨い歩くことになる。今そうしたぐるぐるとか彷徨いとかが頭の中に幾つかあって、その殆どは食べ物のことなのだけれど、なかなか納得の出来るポイントまで到達出来ていない。こうやって文章にすると何か途轍もなく高尚なことをやっているように思われるかも知れないが、焼きそばだったりうどんだったりお馴染みのあれやこれやである。そのうち一気に研究成果を発表したいと考えておりますのでもう少々お待ちください。って誰も待ってないか。そうですか。
そんな中でパッと最適解に行き当たった事例もある。先日横浜市は西区、藤棚商店会のお肉屋さん『イセ畜産』を再訪して焼豚をゲットした。こちらでは以前ローストビーフを買ってローストビーフ丼を作ってみたら大変にウマかったので、柳の下のどじょうを狙ってみた。そうしたらどじょうがいたのです。どじょう、漢字で書くと泥鰌。どぜうと書くのは歴史的仮名遣いではなく、奇数表記にした方が縁起が良いとのことで用いられたとのこと。なんだそりゃ。こうやって脇道に逸れてばっかりで、さっきも10行くらい文章を消したばっかりなのに。すみません読みにくくて。そんなわけでゲットした焼豚で今度は焼豚丼を作る。
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/66393437/picture_pc_a6479b5782f990473cc50da95b958864.jpeg?width=1200)
焼豚である。これはフルサイズのを半分に切ってある写真。半分は写真を撮る前に食べちゃった。フルサイズの写真がなくてすみません。人生そんなことばっかり。
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/66393508/picture_pc_04bf8469fc88b01d51e563b0a6771e92.jpeg?width=1200)
昔ながらの食紅で表面を紅く色付けしてある焼豚。同じような形状でも焼いていない煮豚をチャーシューと呼ぶことが多く、その辺の用語の混同が多く見受けられる。これが正しくてこれはこうでなくてはならないと云う堅苦しい森には今回立ち入らないようにする。さあこの焼豚を切って、ご飯の上に載せれば焼豚丼は完成だ。
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/66393801/picture_pc_2ed3f1535f717f8de547d303c57bf3a0.jpeg?width=1200)
焼豚丼の完成である。ネギの切ったのを中央部に配してある。ネギだけはどうしても必要不可欠と考える。ネギ好きですし。焼豚とナイスマッチするんですよ、ネギ。
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/66393950/picture_pc_4284077d9b997760cadef19ed716faea.jpeg?width=1200)
何だかとっても美しい。そして懐かしい感じもします。チャーシューメンにはやはりこのエッジが紅い焼豚が載っていて欲しいと思う。チャーハンの具に微塵切りで入っている焼豚も同じく。全てがそうでなくても良いのだけれど、なくならないで欲しい。心からそう願う。
![画像5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/66394182/picture_pc_006e9b83d56c8d5ed6b75335432e8ce3.jpeg?width=1200)
タレを添える。カラシと醤油と胡麻油。これがとても合うと思う。お手本にした焼豚丼があるので紹介する。
![画像6](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/66394787/picture_pc_3d8bec3cee877e3773752e8d84fb7265.jpg?width=1200)
横浜市南区真金町『酔来軒』の焼豚丼。ブログ記事はこちら。添えられているのがやはりカラシ醤油胡麻油のタレ。焼豚とタレの相性が最高。こちらには酔来丼と云う有名なメニューがあるけれど、僕は断然焼豚丼派。
![画像7](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/66395029/picture_pc_0f05e50cded745ca4d81cf4aee8b811e.jpg?width=1200)
こちらの焼豚も自家製。エッジは紅い。よく見るとネギの下に茹でもやしがあった。そうだったそうだった。次回はこれも採用しよう。さて自作の焼豚丼の方に戻ろう。
![画像8](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/66395169/picture_pc_6511e9c90e5f19c00b84e1f6f8f5512f.jpeg?width=1200)
改めまして、自作焼豚丼。焼豚の感じは『イセ畜産』の方がクラシカルな感じがする。
![画像9](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/66395786/picture_pc_9d1f1fcb9570f22c8374c41df7e97331.jpeg?width=1200)
カラシを溶いたタレをネギのところにかける。焼豚の上にもぶわーっとかけちゃうのもアリだとは思うが、ネギのところにちまちまかけるのが何とも自分らしいと思う。
![画像10](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/66395866/picture_pc_a05fa65dd14591e8217822bc0e660c2b.jpeg?width=1200)
ウマウマウー。ああ、ほぼ最適解である。焼豚の旨味と甘さ、ネギとカラシの妙味が合わさって、ご飯と素晴らしくマッチする。手間はネギを切ることくらいでこんなに簡単に最上級にウマイと思える丼が作れるなんて本当にステキなことだと考える。ああ美味しかった。御馳走様でした。さて、これで終わりとしても良いのだけれど、もうちょっとだけ工夫してみる。ターゲットは焼豚の切り方。この切り方だと見栄えは良いがちょっと食べにくい。もっと細かく切ってしまえばよかろう。
![画像11](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/66396182/picture_pc_a12bc6a65714103b2887c94319c74833.jpeg?width=1200)
続・焼豚丼である。焼豚を細かく切ってみた。ネギも増量。これでどうだ。
![画像12](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/66396238/picture_pc_34cdbc055df387cb82619f40ec15e983.jpeg?width=1200)
見栄え的には豪快ではないけれど、この方が丼物らしい気もする。
![画像13](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/66396278/picture_pc_304bbd2d47ebfa5f02f83e220a6e0161.jpeg?width=1200)
ラーメン店のサイドメニューにこうした系統のミニ丼があるが、僕はそうしたのはあまりオーダーしない。まずラーメンを食べる機会が少ないのと、ラーメンはラーメンで集中したいのと、ラーメンとライスやチャーハンや丼物の組み合わせにどうも納得が行かない、何だか食べ過ぎなような気がする、などと書いていると「そんなに食べてるヤツのどの口が云う」とお叱りを受けそうなのでこの辺りで矛先を収めることにする。
![画像14](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/66396573/picture_pc_f216a3bd21c060c7e6e1668c8eec3919.jpeg?width=1200)
タレ、かけました。イタダキマス。
![画像15](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/66396597/picture_pc_3b9852e9bd2e17ac6616cb0a1770628c.jpeg?width=1200)
ウマウマウー。ご報告します。焼豚丼最適解です。とても美味しい。焼豚を小さく切ったことで、口いっぱいに焼豚を頬張ることが出来て、とてもシアワセな気持ちになれる。サイコーです。これで焼豚をもっと小さく切って、ご飯もみんな一斉に炒めたらサイコーのチャーハンが出来るのではとまた深い森の奥の方から呼び声が聞こえるような気がしたけれどきっと気のせいだ呼び声なんて聞こえないぞああでもちょっとやってみたい。そうしてまた森の奥へ分け入ってしまう僕なのだが、ちょうどウマイ具合にチャーシューが売り切れてしまった。また入手したらチャーハン方面へ向かうことにする。今回はここまで。クレイジーケンバンドのツアー、年内の最終盤にかかります。がんばります。
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![小野瀬雅生](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/25726329/profile_a405f5402431b5816264e8ad26f3ffd5.jpg?width=600&crop=1:1,smart)