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2024年7月7日
7月7日は七夕。七夕と云えば織姫と彦星が一年に一度だけ逢える日と知られているが、ガヴァドンに一年に一度だけ逢える日でもある。ウルトラマンが子供達にそう約束したのだ。
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土管(って最近云わないな)に子供達が描いた怪獣の落書きに、特殊な宇宙線が作用して実体化したのがガヴァドン。ただいるだけで何もしない。ずっと寝ている。もっと強そうな怪獣にしようと落書きをアップデート、強そうにはなったが、やはりガヴァドンは寝ているだけだ。
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ガヴァドンはそこにいるだけで邪魔で迷惑なので排除である。結局ウルトラマンが宇宙に運んでいってしまった。子供達は怪獣に何を求めていたかと云えば、大暴れである。町の破壊である。戦車などの攻撃に全く反撃しないガヴァドンに向かって、子供達はもうちょっと頑張れとまで云う。後先考えずにそう願ったのだ。それはテレビ番組の中だけでなく、テレビの前の当時の子供達は同じように大暴れを願ったと思う。リアルな破壊は人の死や不幸や損害を伴うとぼんやりとは判っていてもそれでも大暴れを支持したと思う。そうした中に当時子供だった僕もいて、壊せ壊せ破壊しろと思ったのだ。建物を倒せ、光線を吐け、全てをぶっ壊せ。それは何か、人間の奥深いところにある欲求の一部に繋がっているような気がする。今でもその気持ちを思いだして、少しだけ居心地が悪くなるのだ。ウルトラマン第15話『恐怖の宇宙線』、1966年10月17日放映。七夕でも夏でも何でもなく秋口の放映であった。ガヴァドンを宇宙に持ち去られて残念がる子供達に、ウルトラマンは一年に一度、七夕の日にガヴァドンを空に投影して会わせてあげると約束したのだった。子供の一人は「雨が降ったらどうするんだよ」と身も蓋もないことを呟いたけれど。今年の七夕は何だか急にこんなことを思ったので書いてみた。
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梅雨の最中だとは思うが、あまり雨が降らない。降るとゲリラ豪雨のようなことになってしまう昨今の日本である。とにかく毎日暑い。夕方に風がちょっとでも吹くと酷い暑さも多少和らぐ。北風も春風も好きではないが、この時期の風は心から有り難いと思う。
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豆かんが好きである。豆と寒天で豆かん。塩味の効いた豆と寒天と黒蜜のみのシンプルな構成。味わいだけでなく、寒天が半透明なのが本当に好きだ。ガヴァドンに初めて会った頃には、僕はもう寒天が大好きだったはずだ。多分豆と黒蜜は食べなかった。寒天だけ食べたと思う。
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お知らせがいっぱいあるのだが、なかなかまとめられない。そろそろまとめる。暑さに負けてたまるか。いや、負けそう。がんばります。皆様もこの酷暑、どうぞお気を付けください。
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