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ハム丼

長年愛用しているMacBookのOSアップデートをサボっていたら(と云うわけでもないのだけれど)noteの画像が表示されなくなってしまい、復旧に難儀した。現在ちゃんと動作しているようだが今後どうなることやら。PC買い換えか。そうもいかないか。大変に悩むところである。

僕が子供の頃は極度の偏食で、食べられるものが大変に少なかったと云う話はよくしている。食べられるものの数少ない中にハムがあった。その昔は現在のような少量パックがどこででも買えると云う状況ではなく、ハムはお肉屋さんに行って買うものであった。ロースハムなどはちょっと高級で、もっと庶民的なソーセージ方面のものが多かったと思う。四角い形状のプレスハム、チョップドハムもよく売られていて、食卓にもよく並んでいたと記憶している。ではそれをおかずにしてご飯を食べていたかと云うと、どうもそんな記憶もない。ハムはハムとして食べて、おかずはまた別と云う考え方であっただろうと考える。ハムをおかずにご飯が食べられるかどうか。ハムを買ってきてご飯に載せて、改めて検証することにした。

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ハム丼の完成である。昔ハゼドンと云うアニメがあったな。それはどうでも良い。正真正銘、ご飯にハムを載せただけである。以前ご紹介したローストビーフ丼もなかなかの手抜きだと自負しているが、これは更に手順が少ない(タレすらもかけない)上に、ハムも近所のマイバスケットで買ってきたものだから原材料確保のための移動距離も少ない。それでも出前やUBERなどで家にいながらにして美味しいモノが食べられる世の中であるから、ハム丼にはハムを買ってくると云う多少の労力はかかっているので、自分で作ったぞと云う達成感はうっすらとしていても貴重なものであるとも云える。まあどんぐりの背比べと云うか目何とか鼻何とかを笑うと云うか低次元であることは一応承知している。

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まあそれにしても殺風景ではある。マヨネーズくらいは添えれば良いのにと云う声も聞こえなくはないが、子供の頃はマヨネーズも敵だったのでそこは忘れないでいようと思う。それにしてもあの敵だらけの時代をよくぞ生き延びてきたと思う。トンカツやフライでさえ食べている時にバリバリ音がしてうるさいから食べないと拒否していたのも思い出した。筋金入りの偏食児童だったわけです。

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ウマウマウー。えーと、まあ、おかずにはちょっと弱いのかな。引っ掛かりがないと云うか、あまりにもハムがハム然としていると云うか。あれだけ深いご飯の懐にハムが飛び込んでいないと云うか。何か他の要素を加えればこのハムが引き立つ、いやハムが何かを引き立てる場合の方が多いかも知れない。ハムエッグでも主役はハムでなくエッグであろう。まあ僕の場合ハムエッグ歴が短いので論評は控える。それにしてもやはりフライパンを出して来てハムを焼くと云う手順を加えてみるか。そうしてみよう。

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焼きハム丼である。これで次のような手順のかかり具合を表すことが出来る。

ハム丼<ローストビーフ丼<焼きハム丼

やはり焼くと云うのは大きなプロセスである。焼くことだけでなく、焼いた後でフライパンを洗う手間もある。何か行動を起こそうと思っても躊躇すると云うのは、行動後の始末や片付けがメンドウクサイと云う観念が大きく作用しているように思う。大きなことでも小さなことでもそのメンドウクサイは人生を左右するファクターである。僕はかなり小さな頃からそのメンドウクサイに取り憑かれて色々なことに挑戦して来なかった。そのメンドウクサイを撥ねのけられた数少ないことの一つが僕の場合はギターの練習で、弾きたいという情熱がメンドウクサイを上回ったのであった。その辺はたっぷり書ける。いつかちゃんと書こう。

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油は少量のオリーブオイル。ちょっと焦げ目が付いただけで美味しそうに見えるのは何故だろう。そしてやはり何か他の要素を加えて更なる工夫をしたくなるのは何故だろう。ずぼらと研究熱心が混在する。それを世の中では雑と称するのだろうか。そうやってまとめたがるのが雑か。なるほど。

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ウマウマウー。焼くことでおかず指数が大幅に上がる。ハムとご飯が講和に近付いた。具材を増やさずに調味料レベルで更なる協調路線に持ち込むことは出来ないだろうか。玉子や厚切りと云う手段を使わずに。ふと思い立ったのはオリーブオイルをバターに代えてみることであった。これならずぼら度を下げずに済む。やりましょう。

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ハムバター焼き丼まで来た。ハムスターとかベムスターとか余計なワードが脳裏を過ぎるが今は引っ掛からないようにしよう。バターとご飯の相性と云う新たなる問題も勃発しそうではあるがそこもスルーしよう。問題はハムとご飯の関係性がバターを介して近付くのかどうかである。

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ハムはイチョウ切りにしてみた。また手順が一つ増えてしまったのだが(細かいね)それ位は良しとしよう。

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ウマウマウー。ああちょっと過剰なのか。これだとアイテムはハムでなくて良いのだな。なるほどなるほど。一人で納得していても判らないですよね、すみません。やはりハムはもう少し色々とケアしてあげないといけないデリケートなものなのだと得心。素の状態のハムのケアが上手いのがやはりパンであって、得意技や相性と云うものは厳然と存在するのである。餅は餅屋と云う決めつけはあまり好きではないのだけれど、認めるべきは認めて先に進もう。色々得ることの多かったハム丼チャレンジであった。

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今回使用したのは丸大食品のロースハム。ハムって色々な種類のがいっぱい売られてますね。立ち入るとここも深そうだな。ハムのこともこれから気に留めながら生きて行こうと思います。

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小野瀬雅生
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