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循環器疾患に対するフィジカルアセスメント

こんにちは。16年目の理学療法士です。
今回は、心疾患患者さんにリハビリをする際、どのようなことに気を付けるべきなのかということを記していきます。
やっぱりリハビリ中に何らかのイベントが発生するなんてことは絶対に避けたいですよね。
より安全に運動をするためには運動前のフィジカルアセスメントが大切になります。
そのフィジカルアセスメントを以下に記していきます。

フィジカルアセスメントって何?


フィジカルアセスメントとは、「フィジカル=身体的」「アセスメント=情報」で、患者さんの症状や徴候から情報収集を行い、必要に応じて視診や聴診を行い、患者さんの身体状態を判断することです。

医師によるフィジカルアセスメントは「患者さんの身体診察・診断結果の確定」が目的で、セラピストによるフィジカルアセスメントは「患者さんの状態を把握し、より安全にリハビリテーションを提供すること」が目的となっています。

ここで大切なのが、普段の患者さんの状態をしっかりと把握しておくことです。何かおかしいと思っても、普段の状態がわからなければ何がおかしいのかがわからないからです。
普段からしっかりと患者さんのアセスメントをしておくことが重要です。

顔面の視診

現場では、患者さんの様子を診るときに、まず顔色を確認しませんか?
顔面の視診では思わぬサインが潜んでいることもあります。

眼瞼結膜の色

角膜の色

肝臓の機能が弱まるとビリルビンの代謝が低下します。このビリルビンは色素が黄色のため、代謝されないと目の黄疸などを認めるようになります。

唇の色

舌の状態


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