ビンボー起業⑧私が大切にしたい事と向き合うために。の話。
前回まで↓
このビンボー起業シリーズは、以前アメブロに書いていたものです。
基本はそれを転載しているのですが、7年も経つと自分の考え方が変わっている事に気付きます。
あの頃の私にとっては、世間は敵だらけで、見えない大きなものと闘っていたように思う。
だから内容も、「世の中のお母さんはこんなに大変なんだ!」「なんでこの苦労を分かってくれないんだ!」という気持ちで溢れていた。
だけど働き出して、社会に出て沢山の方に出会い
いろんな考え方に触れ、色んな人生の在り方に触れてきた今思うのは、
あの頃私が必死になって闘っていたのは、
子持ち女性に冷遇する社会ではなく、
「母とは、こうあるべきだ」
という考え方に縛られた自分自身だったのだと。
「自分がこうなりたい」という目標設定をして、そこへ向かって進んでいく。
それは、何かを成し遂げていく上では必要不可欠なプロセスであると同時に
「自分はこうあるべきだ」と自分自身を縛ることでもある。
でも、しばらく経つとまた「なりたい自分像」が少しずつ変化してくる。
そうなるとまた、今まで築き上げてきた自分像を一旦壊して
築き上げていくことが必要になる。
こうやって、どんどん人生は彩りが溢れて、豊かになっていく。
もちろん、痛みを伴う再構築も大いにあり得る。
けれどそこで、ふて腐れたり、投げ出したら、とたんにつまらない物へと成り下がる。
人生とは、なんと面倒くさくて、愛おしいシロモノなんだろう。
新しい趣味に加えようかな。
趣味:人生構築
って。
死ぬまで続けたい趣味を見つけられた気がする。
前置きが長くなってしまった!
すんません。
では、前回の続き行きますね。
私が大切にしたい事と向き合うために。
これまで華麗なる数々の失敗ストーリーを披露しましたが、ついにそんな就活に終止符を打つときがきた。
ついに、一社から合格のお知らせと共に、社長さんからの電話。
こちらの会社ではグループ面接だったのだが、私も含め、みんな恐ろしいくらい面接官の方にギッタギタにこき下ろされていたので、
まさか私が合格なんて有り得ないと思っていた。
しかも、恐ろしいくらいの威圧的な面接だった。
気になる事があって、「質問があるのですが」なんて言おうものなら
「そんな事は聞いてない。聞かれたことにちゃんと答えるのは社会人としての常識」
とかなんとか言われちゃう。
いや、こちらの意見は全く無視かい!
みたいな。
だから、私も面接官から投げかけられた質問にひたすら答えるのみのグループ面接で、終了だったのだ。
社長「おめでとうございます。合格です。出社は○月○日から。
出社に当たってなにか不安なこととか質問はある?」
私「ありがとうございます!!頑張ります!!
それで、託児補助についての質問なんですが…」
社長「……?!託児??え??」
私「はい、託児補助はどちらの施設が対象になりますか?」
社長「えー。。。と、君、子供いるの?何歳?」
私「え。。あ、はい。一歳です。」
社長「それ、履歴書とかにちゃんと書いてた?」
私、この時点で少しカチンとくる。
「はい、もちろん書いてます。(託児補助があるという理由で希望したので)就職動機の欄にも、職務経歴書にも書いてました。」
社長「託児補助の事は面接で質問した?」
私「いえ、私はしてないのですが、同じ面接グループの方が質問されていて、面接官の方が、合格者のみに詳細を教えるから、こんな大勢のいる前ではお答え出来ない、との事でしたので、私はその件に対して質問しても同じことだと思ったのでしませんでした。」
社長「。。。(紙をペラペラめくる音。恐らく私の履歴書だと思われる)あー。はいはい、確かに書いてあるね。あ、そう。こどもね。。」
私「託児補助の詳細を教えて頂きたいのですが。。場合によっては転園もしなければならないと思いますので。」
社長「あのね、はっきり言うけどね、子供がいて仕事するのは構わない。でもね、仕事するなら託児どうのこうのを気にしてるようじゃ、ろくな仕事出来ないよ。
子供のことばかり気にしてて、仕事が中途半端になるのが一番困る。仕事するなら少しくらい子供の事犠牲にしなきゃ。だから、主婦には仕事任せたくないってなっちゃうんだよ。わかる?」
私は、この言葉を聞いたときにもう言葉を失った。
これが、福利厚生で、デカデカと託児補助をうたってる会社の言うことか??
託児補助をうたっていたので質問したのに、なんでここまで言われなきゃいけない?
子供が居るのはそんなに悪いこと?
それに、何で履歴書もろくに読んでいないのか??
一体何を見て合格、不合格を決めたのか??
全く謎。
と言うか、一生懸命就活してる人たちを、ばかにしてません??
どんな気持ちでみんな一枚一枚、履歴書を書いてきたと思ってる?
どれだけの時間をそれに費やしてきたと思ってる??
全くバカげてる。
もう、その時点で、この会社ないな。
と思った。
それに、なに???
こ・ど・も・を・ぎ・せ・い・に・し・ろ?????
はぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーー??????
ふざけんなーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!
仕事か、家庭か。
みたいな究極の選択を迫ってくる奴が、1番嫌いなんだよ。わたしゃ。
「仕事とアタシどっちが大事なの?」
って迫ってくるヒステリー女か⁈お前は!!
(ごめんなさい、頭に血が上って少々言葉遣いがよろしくありません)
どっちも取るんだよ!
どっちも取りたいんだよ!
それがどんなに難しいことかも分かってるんだよ!
だから試行錯誤してるんでしょうがぁーーーーー!
ちょっと、何かがプッツンしてしまった私は、
失礼だとは思いましたが、その場で内定をお断りしました。
せっかく、やっとの思いで頂いた内定だったけれど。
私なりの、社会との向き合い方。
あんなに頑張って就活したのに、
蹴ってしまった。。
なにやってんだろ。
バカにも程がある。
ちょっと落ち込んだけど、
自分の中で譲れないものがあった。
働くと言うことは、、もちろんお金を得るための行為ではあるけど
それだけじゃない。
そして、決心した。
働きたい環境がないのなら、自分で自分の働く場所を作ったらいいんだ。と。
でも、どうすればいいのかなんて全然わからない。
起業?ということになるのかな?
でも、何からどうしたら良いか全く想像がつかない。
ひとまず、走り出してから考えよう。
ここから、私の起業への道のりが始まった。
次回へつづく。。