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応援したくなる、素直なメッセージ。

近年、若年層をターゲットに広告をしているキンカン。31歳のぼくにはなつかしいCMが記憶にあるのですが、どうやら若年層の認知が課題になっているようです。どのようにして、今回の「#若者に売れたい」に行き着いたのでしょうか。

若年層ターゲット施策の変遷

まずは、これまでにどんな施策をしてきたのか、順番にまとめてみます。

・ファッションブランド風ポスター(2019年)
ファッションブランドのようなビジュアルのポスターを展開したキャンペーン。「キンカンがあれば、蚊に刺されてもスタイリッシュに、ありのままの自分らしい装いに」がテーマとのこと。ツイッターでバズってた印象。

・#虫さされ文学(2020年)
虫さされにまつわる小説を一般募集するキャンペーン。プレスリリースなどにある「すべての虫さされにはドラマがある」というフレーズが、ちょっとバカらしくて好き。

・キンカン渋谷の夢(2020年)
新パッケージ「キンカンノアール」お披露目のためのポップアップストア出店がコロナ禍で中止となったため、せっかくだからWebで公開しちゃおう的な企画。新パッケージふつうにほしい。

・KINKAN BIG100(2020年)
虫さされ写真もしくは蚊のイラストとともに投稿するだけで最大100万円のギフト券がもらえる、ツイッター投稿キャンペーン。

欲しくなる < 応援したくなる

素直な本音のつぶやきのようなトーンによって、応援してもらおうとする広告が昨年からちょっと流行っています。なんでだろうと考えたのですが、応援したくなるって、欲しくなるより効果的なんですよね。だって、欲しい→買うより、応援したい→宣伝してあげたい&欲しい→SNSに投稿する&買うの方が理想的。

応援したくなる広告って、なにがある?

流行っているとまで言うからには、事例をあげておいた方がいいと思ったので、ふたつピックアップしてみた。

・キンチョー「もう どう広告したらいいのか わからないので。」
Webに複数パターン掲載するというギミックも込みでおもしろかった広告ですが、メッセージは紛れもなく応援したくなるものです。

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・ピノ「また売れなかったらどうしよう」
自信なさげなトーンによって、応援したくなるメッセージにした広告。おそらく、今回のキンカンの広告制作者は、これを意識してつくったんだと思う。なんなら、企画書にも入れていそう。

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おわりに

成功事例がいくつかでてくると、似たような切り口がさらに増えそう。それはいやだな。なので、なんとかこれ以外のいい切り口を考えたいものです。

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