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BEAMS「会いたい。」は、一見ふつうすぎる。

なんやこれ。
はじめて見た時の感想は、正直それくらいしか出てこなかった。これまでの広告。ON CORONAでの展開。いずれも素敵だなと思っていたからこそ、「いくらなんでもストレートすぎでは…」と思いつつ。「いや、それがBEAMSらしさか」と物分かりよく、スルーしようとしていた。

王道を歩んできたBEAMSの広告

王道といっても、よくあるということではない。ただのセレクトショップではなく、カルチャーをつくるショップであると再定義(※1)。その上で、心のまんなかに届くような、まっすぐなメッセージを発信する。これが、BEAMSの王道だ。
※1 「面白くならない企画はひとつもない」(著者:髙崎卓馬)

・「恋をしましょう。」(2011年)

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・「She is a Rainbow.」(2012年)

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ON CORONAでの表現

今回のキャンペーンだけでなく、ロゴ変更とあわせた「HEARTS TOGETHER」、スタッフが発信する「BEAMS AT HOME VIDEO」、セール告知の「THANK YOU FOR KEEPING FASHION ALIVE」など。1つひとつが目立つものでなくても、まっすぐであたたかいメッセージを送っている。


そして、今回の「Dear friends. 〜 わたしの世界 篇」だ。

うん。BEAMSらしいと思えてきた。

工夫された撮影手法

ON CORONAでは、ZARAも、ポカリスエットも、通常の撮影の代替手段として自撮りを採用したことで話題となった。しかし、このムービーでは「撮影対象は家に」「カメラマンは外に」いることで、最低限の接触にとどめながら撮影している。さらに、自撮りとは違った画づくりにも成功している。あやうく見落すところだったが、この撮影手法の違いも差別化のキーポイントになっている。今後も、密集を避けながらの撮影が必要になることを考えれば、ほかにも新しい撮影手法を考える人がでてくるだろう。

[おまけ]隠れチャーミングポイント

特設サイトを「最後まで見た」という方は、どのくらいいるのだろう。コピーや動画よりも、ぼくがいちばんきゅんとしたのはコレかもしれない。最後の最後まで、きっちり気を抜いていない。素敵か。

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プレスリリースで、次のように紹介されているので、残り2作もたのしみだなぁ。

会えない時間が気づかせてくれた友人たちとのかけがえのない関係をモチーフとした「会いたい。」ムービー全3作を制作

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