あなたの仕事は何ですか?
この記事はfreee Designers Advent Calendar 2022の18日目です。
がんばります!
あなたは自分がどんな仕事をしているのか、誰かにきちんと説明をしたことはありますか?
私は家族に対してさえ、なんとなく照れ臭かったり面倒だったりで自分の仕事の内容をしっかり説明する機会がありませんでした。
せっかくなのでこの機会に私がfreeeで何をしているのかを家族に説明してみたいと思います。
登場人物
onom
筆者。
freeeのデザイナー。今年の4月に転職してきました。
最近ぶら下がり健康器を買いました。
牧場のひつじ
筆者の配偶者(配偶者って呼び方使う機会ないですよね)
デザインやソフトウェア開発の知識なし。
スプラ3ではハイドラントを愛用。
それではスタート!
onom:改めて話すのも不思議な感じだけど、ご協力お願いします。
牧場のひつじ(以下牧場):いいね!私も興味はあったけど、なんとなく聞きにくかったので楽しみ。
最初からチート感があるのですが、freeeのプロダクトデザイナーの募集要項を見ながら説明をしていく作戦にしました。手段は選ばないぞ!
募集要項概要
onom:まずは全体の概要から。
大まかにはこんなことをしてるんだけど、何か分からないところある?
牧場:…?
onom:あ、上からいきましょう。
牧場:はい、えっとプロダクトて何??
onom:freeeはいくつかのサービスを提供しているんですよ。(製品一覧を見る)こんなとかこんなとか(略)。
牧場:へー。会計だけじゃないのね。へー。
onom:まあ、そんなのがいろいろあるので、それらをプロダクトと呼んでて、それを作るのを開発と言っております。
牧場:そういうことか。OK!
ユーザーリサーチはユーザーを理解する?てことだよね?
onom:正解!ユーザーから話を聞いたり観察させてもらったりして、分析することだね。
牧場:情報設計ってなんだろ?イメージが湧かないな。
onom:確かにあんまり聞かないかも。
UIデザインて言うとかっこいいボタン作ったりするイメージがあるかなと思うんだけど、もっと手前の部分で考えることがたくさんあるのよね。やりたいことを実現するためにはどんなことをしなければならないのか。それをしやすくするためにはどうすればいいのかを考える感じ。
牧場:はー、なるほどね。分かったような分からないような。
次もなんだけど、プロトタイピングも分からないかな。
onom:これは新しいものを作る時、実際に開発する前にそれっぽく見える紙芝居みたいなものを作る感じ。
牧場:絵コンテみたいな?
onom:そうそう。それを使って、いい感じになりそうか試してみる。絵コンテならその時点で面白くなるか見えてきたりするでしょ。
牧場:いやー、勉強になったよ。今日はありがとうございました!
onom:よし、どんどん行こう!このあとの部分も説明するよ!
牧場:がんば..る..ぞ…!
業務内容詳細
牧場:さっきのよりは分かる気がする。何だか似たようなことが書いてある気もするけど。
onom:ここはもう少し具体的な業務の話だね。
ユーザー課題発見というのがポイントなんですよ。なかなかユーザーさんは自分で欲しいものを言葉にするのは難しい。
お腹空いた時に何が食べたい?て聞かれても具体的な案が出なかったりするでしょ。それを見つけてあげる。
牧場:問題解決ってこと?
onom:そもそも問題は何なのかを捉えることかな。
問題解決も難しいが、問題そのものを発掘するのが重要だったりする。
牧場:確かにそういうのあるかも!
受験勉強してた時、数学とか何が分からないのか分からなくなったりしてたけど、上手な先生は分からないポイントを私より把握して教えてくれてたなー。
onom:その次のステップでいよいよ問題解決に取り掛かる。
最初がずれてるとその後が意味なくなっちゃう。
牧場:確かにそうだね。
onom:別の例えだけど、赤ちゃんが泣いてる時、なんで泣いているか分からなくて見当違いなことを一生懸命しても意味ないみたいな。
必死にオムツ変えたりミルク作ったりしてるんだけど、赤ちゃんからしたら「暑いからエアコンつけてくれー」みたいな。
牧場:赤ちゃん暇泣きするしね。なんかする前にあたりを付けるのね。
やっとここまで分かった。そう言うことをやってるってことね。
牧場:次は…えーと、デザインシステム?
onom:ここだけ他のものと毛色が違うんですよ。
牧場:そうなの?フォトショとかイラレを作るってことかな?
onom:あーなるほど。それはすごい。
これは良く使う部品を整備して使いまわせるようにする感じ。
なるべく同じ使い勝手でいろいろなことができる方が楽でしょ?
実は開発する規模が大きくなっていくと、そこを揃えていくのは難しいんだよね。freeeでは良く使う部品を整備しているのよ。
必須要件(Must)
牧場:ペルソナね。聞いたことあるし、何となく分かるよ。仮面的な..
onom:だいたい合ってる。アトラスのやつではないんだけど。
牧場:あー..
onom:お客さんの代表例みたいな。
ご飯屋さんを作ろうと思った時にどんなお客さんをメインターゲットにするかみたいな。
腹ペコ大学生なら学割使えて、大盛り無料で、夜中もやっててがっつり味付けでみたいな。オフィス街で働く人なら日替わりもあって、すぐ提供できて、テイクアウトもしやすかったりとか。
こういう風にお客さんを具体的に想定することで色々作戦が変わってくるんだよね。
牧場:なるほど。
子供連れがターゲットならキッズメニューがあったらうれしいよね。取り分け用のハサミもあったら最高!
onom:そうそう、そんな感じ。
牧場:んー、ジャーニーマップも分からんな。
onom:お客さんの動きを考えてみることなんだけど、どんなお店にしようかなって考えるならお店の中でお客さんがどう動くのかを考えるじゃない?
入ってきて、席に座って、注文して、お水飲んで、ご飯が来て食べて..
牧場:なるほど。これが作戦に活きてくるのね。
onom:そうなんだけど、実はこれだけじゃ足りなくて、お店の外から考えるのが重要なんだよね。
さっきのペルソナとも絡んでくるんだけど、例えばターゲットのお客さんは会社終わって、電車に乗って、お腹空かせて駅から歩いてくる。それならグラスビールがあって、ちょっとお腹に溜まるお通しが嬉しいかもとか。この辺に看板置いた方がいいなとか。
牧場:いいお店だね。
onom:一回食べて終わりじゃなくて、リピートしてもらうためにはどうするとか。お店の中だけじゃなくて、瞬間だけじゃなくて前後も考える。
牧場:そういえばテレビで見たんだけど、変な立地なのにすごく売れる唐揚げ屋さんが紹介されてて、気になって観てたのね。なぜ売れるのかと言うとスーパーへ行く人が通る道なんだって。あれはジャーニーがよくできてたのね。そういうことかー。
onom:そうね。そういうタイミングも重要。この角曲がったらいい匂いがしてくるとか。
歓迎要件(Want)
牧場:B2B。これは聞いたことあるな。DJ?
onom:このB2BはBack to Backではなく... Business to Businessだから、業務用の製品とかのことだね。
牧場:あー。そっちね。まあ、はい。
牧場:その次はアクセシビリティ。これもなんとなく分かるような、分からないような。
onom:人によって色の見え方が変わったりとかあるじゃない。
牧場:..!スプラのアレだ!色覚サポート!!
onom:そうそう。見やすくしたりとか色に頼りすぎないとか。
自分で読むのが難しい人だと音声読み上げを使ったりもするんだよね。みんなが同じように使えるといいなって。
牧場:定量データというのは?
onom:数字で分かるデータのことだね。
この曜日のこの時間にやたら餃子が売れるなとか。それでなんでだろうと考える。このタイミングだと家族連れが多くてみんなこれを頼む。もしかしてシェアしやすいメニューを増やせば人気が出るかもとか。
牧場:これも作戦に繋がってくるのね。
おわり
この後もデザインに関してテレビやパッケージの話で盛り上がったりできました。意外と楽しんでくれたみたいでした。よかった。
伝えたかったことは伝わった気がします。
自分としても、仕事で何をしているのかを改めて整理し直すことができて新鮮でした。みなさんも気が向いたらやってみてください!
明日はmeguさんで「サステナブルなアウトプット」です。続けていく、広げていくのって大切ですが難しいですよねー。ぜひご覧ください!
私の過去記事もぜひチェックしてみてください。それでは〜。