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コラム「築80年超の家に巡り合うまで」(前編)

人の数だけ人生があるように、移住の形や背景もまた十人十色。
2024年6月に尾道へと移住し、同年8月からONOMICHI SHAREで受付の仕事を始めた成瀬さんの移住1年目コラム第2弾は、家さがしについてです。築80年超の家と出会うまでについて、赤裸々に語っていただきました。

コラム第1弾はこちら▼

何も考えずにサラッと移住してきた私の家さがしについて、2回に分けて書き記していきたいと思う。


2024年4月、家さがしのため1年ぶりに尾道へと訪れた。

JR尾道駅に降り立った瞬間の感想は、「おぉ、都会!」だった。東京を出て、7年間の田舎暮らしを経てきた私の目に、尾道の洗練さが大都会に映って見えた。

1日目

友人が家を買うときにお世話になったという不動産屋を訪ねる。そこは、売物件をメインに扱う不動産屋だった。内見したかった家の管理会社とは連絡がつかなかったため、家の外観だけ1人で見に行った。

まず1軒目、こちらの予算が安めだからしょうがないとはいえ、なかなか古い家で「うぅむ…」と唸る。

そして2軒目、友人が以前内見したという家も近くにあったので、外観と周りの雰囲気を確かめに足を伸ばしてみた。駅から近く、イオンも近い。周り一帯が廃墟に囲まれていて、その家だけがポツンと生きている。

「まぁ、静かでいいか。」
なんとか管理会社と連絡を取って、内見させてもらわなきゃ。


2日目

あらかじめ目星をつけていた家の内見まわり。

写真からも立地的にもココかな、と半ば心を決めていた家は、実際に見てみると思いのほか古く、大きな道路が近くて車の音も気になってしまった。

ほかにも4軒ほど内見したが、なんともいえない味わい深い家ばかりで、即決できるほどの家には出会えない。不動産屋に戻り、ほかの駅のおすすめ物件情報を受け取って帰ることに。

ちなみに、これまで見てきた物件はすべてアパートだった。この日でほぼ決まると思っていただけに、早くも頓挫してしまい意気消沈。


3日目

不動産屋に連絡を取り、ネットでひたすら物件情報を探す。


4日目

誘われていた千光寺のお花見に参加。前回の来尾で出会った無農薬農家の方と久しぶりに再会し、初めましての方も数人紹介してもらう。移住前から知り合いが増えることは、ありがたい。


5日目

連絡がつかなかった管理会社と、ようやく連絡が取れた。この日は一軒家を見てまわることに。

1軒目は、駅から少し遠い2階建ての古民家。間取りは5〜7Kだろうか。高台にあり、これぞ尾道!といった坂道の途中にある日当たりのいい家。小さな庭が付いていて、駐車場は月5,000円。

2軒目は平家で、リフォームされていてとってもきれいな3LDK。オール電化で、庭があったが駐車場はなかった。こちらは引っ越して空いたばかりの家で、ネットにもまだ情報が上がっていないらしい。

どちらも、風呂トイレが別で、なかなか良い。ただ実際に暮らす想像をすると、デメリットも浮き彫りになってくる。

1軒目は、買い物したあと、階段と坂を上がらなきゃいけないのが気になる…。2軒目の平家は、料理をよくする身としてはオール電化なのが気になる…。

不動産屋さんがとても優しい方で、2軒目の平家に関しては礼金を安くしてくれるとまで言ってくれた。しかし、どちらも良い物件だと思うのに、なんだか前のめりになれない。

難航続きで、なかなか理想の物件と出会えない成瀬さんの奮闘は続きます。後編は11月に更新予定。どうなる家さがし…!?


(移住定住コンシェルジュ:元廣京哉、編集:アンドウ)


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