【「これからは違う生き方をしてみない?」そんな妻の言葉でビール造りを決意し、夫婦で移住】佐々木 真人さん
名前(年齢)
佐々木 真人(61歳)
家族構成
夫(本人)、妻、子(千葉市在住)
職業(移住前→後)
大手総合食品・物流会社 → クラフトビール醸造家 尾道ビール㈱代表取締役
居住地(移住前→後)
千葉県千葉市 → 尾道市向島(向東町)
移住を意識し始めた時期
2019年4月ごろ
移住した時期
2020年8月6日
移住前、尾道に訪れたときの思い出
しまなみ海道サイクリングの始発地として1泊。こじんまりとした古い街並みと穏やかな海に、懐かしさと落ち着きを感じました。
今の仕事に出会った方法
会社員時代に働き過ぎてしまったことで著しく体を壊し、第一線を退くことになりました。
体調が少しずつ快方に向かっていたタイミングで、妻から「これからは違う生き方をしてみない?ビールを造らない?」と言われました。それがきっかけで、”ビール造りに挑戦してみるのも良いな”と考えるようになりました。
家の探し方
正直、尾道で住居は見つかりにくいと思います。ですので、第一希望にとらわれすぎずに段階的に移り住むこともおすすめします。
ちなみに私たち夫婦は以下2つの方法で家探しをしました。
自ら歩いて&自転車に乗って探しまくる
情報として表に出る物件が少なかったため。今になって振り返ると、住人や飲食店などから情報を集めるのも得策かと。
尾道商店街を中心に店舗家賃が都会並みに高いのは、町の発展の妨げのひとつだと考えていて、事業主にとって固定費が高くなる要素のひとつにもなります。幸い、我々の営む「尾道ブルワリー」の物件は大家さんの理解があり、相応の家賃となっています。
移住前にお世話になった人
移住コーディネーターの酒井 裕次さん
ふるさと回帰支援センターの森上 陽子さん
尾道市役所の奥 忠直さん
ひろしま創業サポートセンターの牧野 あきらさん
移住までのスケジュール
2019年11月 ふるさと回帰支援センターで移住相談
2019年11月~2020年5月 毎月来尾して数日物件探し、役所手続き
2020年3月 借家が見つかる:引っ越しまで半年近くあったので家賃交渉を試みるも、受け入れられず尾道での家賃支払い開始…
2020年8月6日 尾道に移り住む:コロナが少し落ち着いた初期に引っ越し
移住の動機
クラフトビール造りをするにあたり、「人口」「向こう15年の経済状況」「産業」などを考慮した結果、全国で10か所が候補地としてヒットしました。尾道は、その候補地の1つだったんです。
移住説明会に足を運んだ際に尾道市の移住コーディネーター・酒井さんとたまたま話が合いました。そして尾道を訪ね始めたところ、人との知り合いの輪が広がっていきました。
①尾道の人
②尾道の町並み、自然、時間の流れ
③尾道ブルワリーを開設する古い蔵が見つかったこと
これらの3点が、最終的に尾道を選んだ理由になりましたね。そして2021年2月27日から「尾道ブルワリー」の営業を開始することができした。
移住前に抱いた期待の達成度
生活面で、都会のようにせわしく、ストレスの多い生活でないこと。
心洗われる夕日が見れたり、美味しい食べ物が多いこと。
満員電車に乗車しない、人混みがないことなどを加味して80%
移住希望者へのメッセージ
私たちは「やって失敗した後悔より、やらなかった後悔の方が大きい」と考えているので、移住・起業することに躊躇はなかったですね。だって失敗したらやり直せばよいので。
どこに住もうが、生活面・働く面において人との付き合いは切っても切れません。そこをどう考えるかですよね。まずは現地に行って、いろいろな方と接してみるのが良いと思います。
尾道に限らずですが、地元住民の方は保守的な側面が強いことも。とはいえ尾道の人は来る人を拒まず、ウェルカムで迎えてくれるはずです。また尾道の住民には「尾道が好き」な人が多く、程よい距離のおせっかいやきが多いのも特長ですね。ただ、来た人が何をしているのかは、皆さんしっかり見ていらっしゃると感じます。
いろいろ書きましたが、私たちは、田舎でも都会でもなく、住みやすい場所だと思っています。
2021年にオープンした尾道ブルワリーは奥に醸造所のあるブリューパブで、お客様は尾道の人と外から来た人が半々の割合で知り合えるような場にもなっています。ぜひ、気楽に立ち寄ってみてくださいませ。
ビールは飲む人を楽しくしてくれる飲み物です。カンパ~イ!!
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●移住定住コンシェルジュ:後藤峻(@concierge_goto)
●編集:アンドウ(@holiday_cloudy)