【尾道移住4年目コラム #3】移住理由を聞かれたら?
こんにちは。当noteの編集を担当しているアンドウです。月1の「移住4年目コラム」、今回は「移住の理由」について考えてみたいと思います。
「YOUは何しに尾道へ?」
移住すると、何十回と「なんで尾道に移住したか」を尋ねられることになると思います。私もよく聞かれました。
「移住」というひとつの選択。その背景は本当にさまざまかつ、理由はおそらく複合的だと思います。
でも、まずもって目の前の人へその理由を端的に説明するならば……ということで私の場合は、尾道がもつ唯一無二の景観と、どこか人懐っこいような街の雰囲気に惹かれたことを挙げることが多いです。
もちろん、そんな当たり障りない言葉の裏には、もっとネガティブめいた想いもたくさん隠し持っています。
東京に抱いていた息苦しさ、コロナ禍、会社と家の往復、つつがなく労働をするために重課金してきたことへの疑問、会社に対する怒りに似た感情、実家との距離感、視野の狭さに対する不安……。
どこかで「生きる環境を変えてみたい」という潜在意識があり、来尾をきっかけにそれが発露したんだろうなというのが自己分析です。
しかし、第一声でこれらのネガティブ感情(理由)を相手に伝えることを、私はかなり意識的に避けてきました。それは相手に壁を作っているわけでも本心を言いたくないわけでもなく、ちょっと突飛ですが一種のセルフコントロールやセルフブランディングのような考え方に近いと思っています。
どうせ新しい環境で新しい生活を始めるなら、ネガティブな過去や言葉の力に縛られずに、大きく深呼吸して。それは過度に自分を隠したり、本音を捻じ曲げたりすることではなく、新生活への心構えのようなもの。
初めて尾道駅に降り立った日のこと。
ひどく入り組んだ坂道を歩いたときのワクワク感。
至るところでねこが寝転がっている町の風景。
向島の南側から穏やかに揺れる海を見つめたこと。
ひとりで立ち寄ったビアバーで友だちができたこと。
そんな尾道での思い出に支えられながら、私は4年目の尾道生活を楽しんでいます。プラスとマイナスをどちらかを伝えられるなら、初めてのお相手にはできれば前者を伝えていきたいという、自分なりの移住Tipsでした。
(移住定住コンシェルジュ:元廣京哉、執筆・編集:アンドウ)
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