【義母の介護を機に、東京のど真ん中から夫婦で移住】ちょっくん
名前(年齢)
ちょっくん(60+α歳)
家族構成
夫(本人)、妻
職業(移住前→後)
夫:ICTコンサル、執筆、スマホ教育ボランティア(それ以前:通信キャリア立上げ、SE) → ICTコンサル、執筆、スマホ教育ボランティア
妻:外資系金融機関 → 地元企業
居住地(移住前→後)
東京都港区 → 尾道市本土側
移住を意識し始めた時期
2011年5月ごろ
移住した時期
2015年12月
移住前、尾道に訪れたときの思い出
良い意味でも悪い意味でも、40~50年前の昭和レトロの街だと感じました。そのときに気付いた点は以下のとおりです。
ほっこりとした落ち着き感を感じさせる趣のある街並みをもつ反面、歩行者・旅行者には不親切ではと感じました。
今の仕事に出会った方法
いろいろチャレンジしましたが、望む仕事にはなりませんでした。
以前住んでいた港区には「いきいきプラザ」という高齢者の集会所のような施設が何か所もあって、私はそこで、「初心者スマートフォン教室」の港区への導入提案~実施、講師(ボランティア)をしました。
この活動を尾道でもやろうと考えましたが、行政側に受け皿が見当たらず頓挫してしまいました。
家の探し方
2011 年3月11日の東日本大震災時、妻が勤務する会社から避難勧告が出たため、尾道にある妻の実家に避難することになりました。そのとき、新聞の折り込みチラシで見つけたのが今の家です。
移住前にお世話になった人
誰ということはないですが…強いていえば妻の両親。
移住までのスケジュール
2011年 建設中のマンション購入手続き
↓ 仕事に区切りをつけるのにやや時間がかかる2015年 引っ越し
移住の動機
妻の実家が尾道だったので、年末年始、GW、夏休みなどに何度も旅行気分で来尾していました。
そして将来、妻の母親(1人暮らし)の介護が発生する予感があり、自分たちの子どもは片付いていたので、尾道に住んでも良いと考えました。
仕事のリタイアについては「今後ソフトランディングして、ボランティア的活動をしても良いかな」と割り切った結果です。ワーケーションのような感覚で、ネットを活用した仕事でもできれば良いなと思っていました。
移住前に抱いた期待の達成度
0%(計画が甘かった…尾道地域の企業状況、IT活用レベルやその状況、市民のIT取組意識等の情報不足でした)
「訪れた際の尾道の思い出」でも述べましたが、高齢者が多い都市であり、ITやDXに疎かったり、関心のない方々が多く感じられました。高齢者の方々が新しい技術を学べるような、学び直しの機会を増やす必要を感じています。
尾道について思うこと
"港区"という東京のど真ん中に住みながら、リタイア後は「海の見える場所で過ごしたい」と思っていました。その希望は叶ったので、これについてはいうことありません。ですが、その想いと都心の便利さとの両立は不可能でしょうから、これをいかに消化するかが地方暮らしのポイントとなると思っています。
小生からアドバイスとして言えることは、「やっぱり、住むならここだな!」と自分を尾道の中に入れ想像し、その心地良さを十分に感じ取れてからがベストかと思います。そして移住を決めたからには、移住前の環境と比較しないことです。
いろいろ書きましたが、尾道は奥深さを感じられる街です。図書館へ行ったり、時間があれば歩いてみたり…。知れば知るほど、「なるほどそうだったんだ!」とまるで歴史のジグソーパズルを埋めていく感じで、今は街にとても愛着を感じていて市民が住みやすくなるようこの街をもっと良くしていきたいと思っています。
移住希望者へのメッセージ
小生は、ICTを活用した企業の業務効率化、後半はモバイル通信キャリア立上げ、その関連のモバイルビジネス営業等――広く簡単に言えば今でいうDX関連を専門として取り組んできました。そこそこ規模の大きい企業でした。ですが、この経験を生かそうとしても、尾道には中小企業が多く対象となる企業はそう数がありません。
とはいえ小生の尾道移住はリタイア後のことでしたので特に切羽詰まることはありませんでした。
したがってもし同様の職種を希望される場合、当面は今までの企業、仕事から離れずに、リモートワークで継続しておくということが良いのではないでしょうか。もしこちらでの転職を希望されるなら、その間に探すことをおすすめします。
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●移住定住コンシェルジュ:後藤峻(@concierge_goto)
●編集:アンドウ(@holiday_cloudy)
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