【Monthly Column】1月は球根花
寒い日々が続いていますが、花市場には春の花がどんどん入ってきています。1月に迎えたいのは、なんといっても球根花。ぷくっと丸く膨らんだ球根の部分にたっぷり栄養が含まれているので、丈夫で長持ち。飾っているうちに少しずつ花が咲いたり、根が伸びていったりする様子が見られるのも魅力の一つです。北中植物商店でも取り扱っている代表的な4つの球根花を紹介しましょう。
ムスカリ
つぶつぶとした丸い花を房のようにつける球根花。青紫色の花をつけるものが多いですが、淡いピンクや白花をつける品種もあります。選ぶときは、ぜひ葉の間をのぞいてみて。一つの球根から複数の花が咲くものもあります。球根花は、根の部分だけ水に浸かるようにするとすくすくと成長します。少量の水でOKなので、写真のように平皿の上に置くのもよいでしょう。石にもたれかかるような姿が、かわいらしいですね。出回り時期は、12月から3月頃。
ヒヤシンス
日本には江戸時代に渡来したというヒヤシンス。小さな鐘形の花が密集して咲きます。写真のものは、まだ花が開花していませんが、白い花が咲く品種です。花が開くと甘い香りが一気に部屋中に広がります。ガラスの花器で水耕栽培すると、真っ白な根の美しさも楽しめます。球根花は、なるべく蕾のものを選ぶと、生長する変化を愛でることができます。出回り時期は、12月から3月頃。
アイリス
アイリスはアヤメ科アヤメ属の総称。写真の球根花は、ミニアイリスと呼ばれる品種で、切り花でよく見かけるアイリスよりもとても繊細なフォルムをしています。鳥の羽のような模様が美しく、珍しい紺色の花びらが魅力的。花言葉は、「うれしい知らせ」「希望」「信じる心」。受験生がいるご家庭や、春から新しい生活が始まる人にピッタリの花です。出回り時期は、12月から3月頃。
フリチラリア
フリチラリアはユリ科バイモ属の総称。種類が豊富で、色や形もさまざま。日本原産のクロユリや、中国原産のバイモユリもこの仲間です。写真は、メレアグリスという品種で、妖艶な赤紫色をベースに、白の市松模様が入る花柄が魅力的。蕾から花が咲いた後も長く楽しめます。出回り時期は1月~5月頃。
花が終わったら茎を切って、球根を土に植えると、来年の春には茎が伸びて花を咲かせるかもしれません。ぜひ、プランターやお庭でも楽しんでみてくださいね。
まだまだ北風が厳しいですが、お花屋さんには鮮やかな色の春の花が次々と並ぶ季節です。お散歩ついでや仕事帰りにお花屋さんをのぞいて、ぜひ、おうちに春を迎えてあげてください。
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