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【Lesson02】お花を生けよう

お花を家に持って帰ってきたら、美しく生けるための準備をしましょう。忙しいときでも、「とりあえず」できることがあります。

包みをほどいてお花を楽にしてあげる

お花の包み紙は、花束をきれいに、豪華に見せるだけでなく、持ち歩くときに花を傷つけないための工夫です。とはいえ、そのままにしておくと、花が蒸れて腐敗の原因になったり、輪ゴムによる締め付けで茎に深く傷がついたりしてしまいます。
花持ちをよくしたい場合は、包みをほどいて、輪ゴムやひもを外し、保水がついていれば取ります。帰ってきたばかりはバタバタしちゃってとてもお花に手をかけられない……ということもありますよね。そんなときは、ラッピングはほどかず、保水だけを取って茎を水に挿しておくだけでもOKです。

花に合わせた器を用意する

買ってきたばかりのお花をながめて、どの器に生けようかと考える時間も楽しいものです。器は花瓶である必要はありません。お花のフォルムや色、本数に合わせて、皿やグラスを用いるのもいいでしょう。器が決まったらきれいに洗っておきます。

茎を斜めにカットして「水揚げ」をする

器の高さに合わせて、茎をハサミで切ります。切り口を斜めにすると、表面積が広くなり、水を吸いやすくなります。最低でも1~2cmは切るようにしましょう。この作業を「水揚げ」といいます。
もし、このときにお花がクタっとしおれた様子だったら、茎をカットした後に「深水」(下写真)をするとよいでしょう。

写真のように、新聞紙でお花をすっぽりとくるみ、全体の半分以上が水に浸かるようにして、2時間ほど置いておくと元気になります。

水に浸かる葉は取りのぞく

花を器に挿したときに、水に浸かる葉はすべて取りのぞきます。葉は水の中で腐りやすく、雑菌繁殖の原因になります。ハサミでカットしてもいいですし、柔らかな葉は手で取ってもよいでしょう。

美しく生ける

写真のように、花が数本ある場合は、花の長さはあえてそろえず、それぞれの花の顔が見えるように生けると美しく見えます。ここでは、ピンク色のバラの長さを短くしましたが、大きな顔の花を短くすると全体的にまとまって見えます。

花を一輪だけ生けるときのコツは、『毎日、一輪』に。
枝ものを生けるときの水揚げや生け方のコツは『枝もののある暮らし』に載っています。ぜひ、参考にしてくださいね。



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