抜け道
渋谷の道玄坂当たりを街並み再生地区にするという報道が出て、まぁそこそこあの辺はユーロスペースに行く時に通り抜けたりするから、どうなっちゃうんだろう?って思ってニュースなんかをみていた。
百軒店がなくなる!とザワついている人もいるけどそれはどうなんだろうなぁ。むしろ、109の裏側に今現在工事中のでかい面積の所があって、あそこに建てる何かのための規制緩和の前振りにすぎない気もする。
坂道も多い地域で小山のようになっていて、その一番上が百軒店みたいなところだけれど、あの辺も変わるのだろうか。ものすごい老舗の店とかが今も商売繁盛しているし難しいんじゃないかなぁ。
新宿に思い出横丁っていうのが駅前にある。ほぼほぼ闇市から変わっていない横丁で、居酒屋や定食屋がひしめきあってる。何度か火事にもなって再開発の声も出た。それにゴールデン街も新宿にはある。あそこなんかはもう闇市っていうよりもまさに歓楽街の名残で、ちょっと迷宮に近いような一角だ。
それが一番最近、足を運んだ時、僕はちょっと驚いたのだけれども一変していた。いや、建物も雰囲気も全然変わらないし、やっぱり薄汚いし、でも焼き鳥の匂いとか酒の匂いとか、まぁ僕は好きな空間のままなのだけれど、ちょっと僕の記憶と違って圧倒的に外国人観光客が増えていた。
確かに僕が海外に行くとしても市場だとか、飲み屋街には足を運びたくなるし、その国を凝縮したような場所がああゆう一角なのだという認識が僕にもあるからきっと日本という国のガイドに掲載されているのだろう。
そう考えてみると渋谷って新宿以上に外国人が多くなっている。
駅前に新しく建った高層ビル群の高層階には海外の超有名企業なんかも入っているし、スクランブル交差点はたくさんの外国人がカメラを回している。イメージではもう半分ぐらい外国人なんじゃないの?という感じ。ぱっと見ではわからないアジア系の人もたくさん来ている。
渋谷のドンキなんてものすごい量の買い物をしている外国人を必ず見かけるようになった。
主にセンター街近辺で遊んでいるのかな?
そう。不思議なことに道玄坂とか百軒店ではあまりみかけないの。いることにはいるんだけど、全然、少ない。
渋谷西口の思い出通りとかプラザ通りは、そこそこ見かけるんだけれどね。それでもセンター街に比べたら全然少ない。
あの偏りはやっぱガイドブックに掲載されているかどうかなのかな?
わからないんだけれど、百軒店の辺りなんか需要が高そうだけどな。なんでなんだろう?その辺はとっても不思議。
大井町の狸穴横丁とかもそうなんだけどさ。
たくさん魅力が詰まっているし、老舗も多いし、名物も多い。
アメ横とか新橋ガード下や浅草はインバウンド需要がすさまじいわけで、何が違うんだろう。
やっぱりそういう場所はさ、街の再生なんか出来ないじゃない、中々。
それが国の魅力て、街の魅力でさ。世界中から人が集まる場所なのだからさ。アメ横なんか今の消防法で考えたら全然ダメな場所いっぱいあるけど、再開発なんか出来ないだろうなぁって思う。
百軒店からユーロスペースやo-westなんかの地区を抜けて神泉まで。
あの辺りはものすごい可能性を秘めている街だと思うよ。
かつてのUPLINK渋谷の通りを奥渋なんて言ったけど、道玄坂は裏渋だよなぁって思うもん。行ってみたいなぁっていう老舗のお店とかもあったりさ。まぁ飲食店とホテルと映画館とライブハウスだから、ファッションとかが少し少ないのかなあ。奥渋はやっぱ松濤が近いし少しだけ高級なイメージ。道玄坂はもう少し猥雑で坂道が入り組んでいるイメージ。
街並み再生の概要がまだまだ見えてこないからなんとも言えないけども。
あの工事中のとこにどんなもんが出来てというのも知らないし。東急本店がどうなるかもよくわからんのだけれども。
下北沢に猥雑な感じが残ったように。
あの辺の魅力を再生して欲しいなぁって思う。
そして道玄坂からユーロへの抜け道を歩くわけだ。
そんなことをぼんやりと考えながら。
映画『演者』
企画 監督 脚本 小野寺隆一
音楽 吉田トオル
「ほんとう」はどちらなんですか?
◆終映◆
2023年3月25日(土)~31日(金)
K'sシネマ (東京・新宿)
2023年4月15日(土)16日(日)
シアターセブン(大阪・十三)
2023年4月15日(土)18日(火)21日(金)
名古屋シネマテーク(愛知・名古屋今池)
出演
藤井菜魚子/河原幸子/広田あきほ
中野圭/織田稚成/金子透
安藤聖/樋口真衣
大多和麦/西本早輝/小野寺隆一
撮影 橋本篤志 照明 鈴木馨悟 録音 高島良太
題字 豊田利晃 絵画 宮大也
スチール 砂田耕希 制作応援 素材提供 佐久間孝
製作・宣伝・配給 うずめき
【あらすじ】
昭和20年春、終戦直前のとある村。嶋田家に嫁いだ3人の女たち。
血の繋がらない義理の三姉妹は男たちが戦時不在の家を守り続けている。
家長であるはずの長男の嫁、智恵は気を病んでいた。
三男の嫁、恵美は義姉を気遣う日々を送っている。
次男の嫁、陽子は智恵がおかしくなったふりをしているのではと疑っていた。
やがて魔物が再び女たちの前に現れる。
世界は反転して、演技は見抜かれる。
投げ銭は全て「演者」映画化計画に使用させていただきます。