映画「破壊の日」
アンテナがビンビンに張っていたあの頃。
友達や師匠や演劇の仲間たちにこんなことを言われて悔しかった。
「絶対に観ておいた方がいいぜ!」
そんなにすごいの?
なんでこいつよりも早くこの作品を知らなかったんだ俺は!
そして悔しがりながら僕はその作品を観に行った。
そして大抵はズタズタにされるのさ。
その作品に。
僕はやられちまうのさ。
いつ頃からかそんな声にも慣れていった。
誰よりも早く知らなくたって、悠然と構えた。
なんだか色々なものを見まくっていた時期を越えていった。
そんな僕でも時々やってくる。
「これだけは絶対に観ておかなくちゃいけない」
そういう作品が。
映画「破壊の日」
そういう映画だったよ。
今、この時、絶対に観ておかなくちゃいけない映画だ。
感想はそれぞれに任せるけれど。
ズタズタにされたきゃ行くべきだ。
クラウドファンディングの最後の週に。
出演するよと告知したら。
僕の舞台や映画を観に来てくれる人たちがたくさん参加してくれた。
本当にありがとうございました。
今日、0号試写を観てきました。
あえて告白するならば。
出演している僕をみつけることは誰も出来ないと思う。
何年も、何十年も、応援しているあなたもだ。
豪華なキャストの中で小劇場の俳優なんてここまでが手一杯かもしれない。
例え何十年やっていてもね。
そのことについて誰がどう思うかなんて知りもしないけれど。
僕はそんなことは関係ないぜと思っている。
この作品の中に僕がいるという事こそ何よりも重要だと思っている。
そして、何よりも、観て欲しい。心から見ておくべきだと思っている。
そのぐらいこの作品は誰かの宝物になる作品だと確信している。
見逃してはいけないたぐいのやつだと思っている。
もし僕がそこに参加していなければ、悔しくて身もだえするやつだ。
この映画に参加してるんだぜと胸を張りたいぐらいだ。
映画館は両隣の席が空いていて、天井が高くて。
検温もするし、消毒もするし、すごく安心して映画に集中できたよ。
僕たちは今、何を問われているんだろう。
その答えはきっと、それぞれの皆の中にしかない。
そのそれぞれの皆に、今、届く作品だよ。
だから、僕を探すようなことはしないでいい。
ただただ作品に没頭して欲しいのです。
楽しみにしてほしい。
何よりも、なんとか時間をつくって観て欲しいです。
7/23
映画「破壊の日」の前夜祭が開催される。
19時から、Youtubeでライブ配信される。
見逃し配信はない。
これも映画だよ。
豊田利晃監督はカメラも回すらしい。
コロナ禍で映画全体が危機だと言われ続けた中で。
映画を救うと立ち上がった軌跡の第一歩だ。
それと。
今日まで僕を応援してくれた人には一つだけ。
映画を観て欲しいという気持ちにもう一つだけ。
オフィシャルグッズの「破壊の日の日日」という本が映画館に並ぶ。
この映画を製作する162日間21万字に及ぶ製作日誌。
読破が困難なほどの本。
この本の読破にぜひ挑戦して欲しいです。
映画館でグッズを買ったり、飲み物を買うことも、映画を救う一歩です。
これだけは書いておきます。どうか届きますように。
映画「破壊の日」
2020年7月24日に公開される。
まだ関係者以外誰一人観ていない映画がこのコロナ禍を越えて完成した。
そして約束通り、その日に公開されることが決まった。
震え、痺れ、ズタズタにされて欲しい。