脳天チョップ

「バカヤロウ」って聞こえた気がした

後ろから近づいて軽く脳天チョップ
振り返れば仏頂面の先生
気付けば二十二年
二十三回忌だなぁ

顔を合わせれば怒られていた気がする
この世界のどこにも存在しないなんて信じられない気分さ

巡っている

先生に今会ってもきっと怒られるんだぜ
褒めて欲しかった
褒めてからいなくなって欲しかった

あなたの一万分の一ぐらいの何かは自分の表現に生きているのだろうか
そんなこともわからないまま相変わらず霧の中で自分を見失う日もある

怒られた言葉は全てが優しかったです

「バカヤロウ」
脳天チョップしてよ