駅のない路線
日曜はすごい寒くて月曜は夏日とか意味不明な噂を聞く。
まぁ、朝晩は冷え込むわけで、実際はどうなんだろう。
色々と思うところがある。
世の中は白も黒もなく、グレーだ。
とってもグレーだ。
二つに分けようなんてこと、出来るわけがない。
ユダヤ系の人々がイスラエルへの反対デモをして。
アラブ系の人々がハマスへの抗議をしていて。
それはもうこれまでの歴史的なものなどで二分化することは無理なんだなと理解した。
とにかく矛盾で溢れかえっている。
今までとは違う。
言論統制など出来ない。プロパガンダもたかがしれるだろう。
個人の声が世界中に拡散される時代だ。
どっちつかずっていうのは大変だよ。
実はさ、やっぱりどっちかでいるほうが楽なんだよ、きっと。
自分がどっち側って決めちゃう方がさ。
だって、あっち側は全部反対して、こっち側は全部賛成すればいい。
考えているようで考えなくても決められる。
それはそうなんだろうと思う。
楽をするなら、どっち側って決めることだ。
スポーツ観戦でもそうさ。応援するチームを決めた方が試合を簡単に楽しめるんだから。
でもそれがもう浅はかだなあって思われちゃう。
そのぐらい情報は高精細になっている。
嘘は嘘として。
冷静に見つめられている。
誇張は誇張として。扇動は扇動として。
誰かが訂正する。
楽をしたければすればいいけれど。
見透かされている。
そういうことを越えるのがきっと感情でさ。
やっぱり、悲しいことはそのままに出来ない。
やっぱり、悔しいことはそのままに出来ない。
頭ではわかっていても止められない心っていうのはあって。
その感情を利用しようとする人たちがたくさんいて。
心を押し潰すようなこともたくさん起きている。
絶望してしまう人も存在してしまう。
ヨリドコロのようなものは誰にだって必要で。
それが映画だったり音楽だったりアニメだったり、色々あるんだけれど。
僕はどこかでヨリドコロになることを拒絶しているかもしれない。
そんなことを思った。
あんまりよくないかもしれないけれどね。
多くの人の心のヨリドコロになれる人がタレントなのかな。
僕を見て欲しいだとか、僕を応援して欲しいだとか、誰かのヨリドコロになりたいだとか、そこじゃないんだなって思う。
映画「演者」を繰り返し観て、気が付いた。
うまく書けないけれど。
矛盾だらけのグレーな世界。
アナログな世界。
高精細な情報と、未知数の感情が重なる世界。
僕はヨリドコロじゃない、通過点になろうと思っているらしい。
そのぐらいでいいのだ。
なんだろう。
そういう感じってどういえばいいのだろう。
映画『演者』
企画 監督 脚本 小野寺隆一
音楽 吉田トオル
題字 豊田利晃
「嘘ばかりの世界」だ
「ほんとう」はどこにある
【上映館】
・2023年11月18日(土)より
ユーロスペース(東京・渋谷)
http://www.eurospace.co.jp/
劇場窓口にて特別鑑賞券発売中
先着50名様サイン入りポストカード付
出演
藤井菜魚子 河原幸子 広田あきほ
中野圭 織田稚成 金子透
安藤聖 樋口真衣
大多和麦 西本早輝 小野寺隆一
撮影 橋本篤志 照明 鈴木馨悟
録音 高島良太 絵画 宮大也
スチール 砂田耕希
制作応援 素材提供 佐久間孝
製作・宣伝・配給 うずめき
【あらすじ】
昭和20年春、終戦直前のとある村。嶋田家に嫁いだ3人の女たち。
血の繋がらない義理の三姉妹は男たちが戦時不在の家を守り続けている。
家長であるはずの長男の嫁、智恵は気を病んでいた。
三男の嫁、恵美は義姉を気遣う日々を送っている。
次男の嫁、陽子は智恵がおかしくなったふりをしているのではと疑っていた。
やがて魔物が再び女たちの前に現れる。
世界は反転して、演技は見抜かれる。
◆終映(特別限定先行上映)◆
・2023年4月15日(土)16日(日)※限定2日間
シアターセブン(大阪・十三)
・2023年4月15日(土)18日(火)21日(金)※限定3日間
名古屋シネマテーク(愛知・名古屋今池)
・2023年3月25日(土)~31日(金) ※限定1週間
K'sシネマ (東京・新宿)
投げ銭は全て「演者」映画化計画に使用させていただきます。